オリンピック開催の大きな目的はレガシーをつくること
東京オリンピックの開会式は1964年10月10日でした。

当時の日本では、東京オリンピックのために多くのインフラが整備されました。首都高速、モノレール、新幹線、これらはすべて東京オリンピックを目指して準備されたものです。首都高速の開通は8月1日、オリンピック開幕のわずか2カ月前でした。モノレールの運転開始は9月17日、開幕まですでに1カ月を切っている時期でした。さらには新幹線の開通は、10月1日。わずか10日前にぎりぎり滑り込んでいます。非先進国でオリンピックやワールドカップが開催される際に、必ず工事中の場面が映し出されて「果たして本番までに間に合うのでしょうか」と現地に飛んだアナウンサーがしたり顔でいうというのがありますが、まさに東京オリンピックでも同じような光景が繰り広げられていたわけです。

まさに、東京オリンピックで日本は先進国の仲間入りをしたのです。
オリンピックに先立つ半年前、1964年4月28日には、日本はOECDに加入しています。

そして、2020年にはまた東京オリンピックがやってきます。
今度のオリンピックは日本に何をもたらすのでしょうか。

今日、オリンピックについてのとても興味深い講演を聞く機会がありました。
一番、印象に残ったのは、オリンピック憲章に「開催都市・開催国は建設的なレガシーを促進すること」とあるという話です。オリンピックといえば、平和とスポーツの祭典というイメージがありますが、実はオリンピック開催の大きな目的はレガシー創りなのです。レガシーとは日本語だと遺産とか訳すると思いますが、後にきちんと残すもののことです。後進国での開催の場合、先進国入りという現実が明確に残りますが、先進国での開催ではもう一歩深く踏み込んだデザインが必要なように感じます。例えば、1992年に開催されたバルセロナ五輪によって、工業都市バルセロナは、ビジネスと観光の都市バルセロナに変貌します。スペインのマンチェスターから、地中海のコカカパーナへの変貌などという人もいるそうです。

さて、では東京2020は、どんなレガシーを残せるのか。これはヒトゴトではありません。ここで何も残せないようでしたら、その先の日本は衰退の一途をたどるかもしれません。五輪の債務だけが残るといった未来だってありえます。自分たちの仕事の中ででも、何か東京2020を機会に何かレガシーを残せる取り組みがきっとあるはずです。国や都に委ねるだけでなく、自分の領域で何かできないか、皆がそんな目線でオリンピックを考えると、何かが変わってきます。ただ、それは簡単なことではありません。

でも、とても力の湧いてくる話を伺えました。

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※今年のお正月の東京タワーです。
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【2014/06/03 23:46】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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