2型アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)、ほどほど呑める危険
高校の頃、呑めない友達が、アセトアルデヒドの分解酵素が自分にはないから呑めないと説明してくれていました。

今日の日経の朝刊に、その記事があったので、備忘録的に記録しておきます。東京大学病院の中川恵一准教授の記事です。
アルコールが体内で分解されるとアセトアルデヒドができます。これは発がん性もある物質なのだそうです。アセトアルデヒドを無害な酢酸に分解してくれるのが、2型アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)という酵素です。

この酵素の遺伝子には正常型と欠損型があるそうです。両親からともに欠損型を受け継いだ「完全欠損型」という人は、日本人に5%ほどいるそうです。この人はお酒がまったく呑めません。20人に1人はそういう人がいるわけです。高校だとクラスに2人ですね。
両親からともに正常型の遺伝子を受け継ぐ場合、アセトアルデヒドが体内に蓄積しにくいわけで、アセトアルデヒドによる発がんの危険性は少ない体質だといえます。白人や黒人はほとんどがこのタイプらしいです。皆、呑めるわけです。アルコールによる発がん性の危険よりも、アルコール依存が社会的な問題になるのも、体質の問題もあるわけです。

両親からの遺伝子のどちらか一方が欠損型なのは「部分欠損型」というそうです。日本人の約45%がこのタイプです。別に遺伝子検査をして調べなくても、「部分欠損型」はわかります。顔は赤くなるけど、そこそこ呑める人というのがこれです。実はこういう人がお酒を呑み綴れると発がんリスクは高まるそうです。最近は普通の呑めるけど、呑み始めて1~2年目の頃はビール一杯でも顔が赤くなったよなという人は、「部分欠損型」です。いわゆる、ほどほど呑める、という人はこれにあたりそうです。

「部分欠損型」の人が大量に呑み続けると、呑まない人に比較して10倍も食道がんのリスクが高まるといいます。その人がタバコも吸う場合、それは30倍にまで上がるそうです。こういう数値をみると何となく怖い感じはしますが、倍数論議はわかったようでわからないようなところがありますね。ただ、ほどほど呑めるって、発がん性を考えなくても、ちょっと危険なところはありますよね。

ところで、喫煙による社会的損失は年間5~7兆円といわれていますが、飲酒による社会的損失も年間4超円を超えるとの試算もあるそうです。がんの増加に加え、二日酔いによる労働生産性の低下もカウントしているそうですが、いったいどのような試算をしているのか、興味ありますね。個人的には、飲酒によっていろいろとなくしてしまう損失も馬鹿になりません。でも、得られるプラスが何倍もあるので、呑んでしまうわけですね。

DSC_0515.jpg
※ということで、西荻窪ですね。
関連記事
スポンサーサイト
【2014/06/22 23:55】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<「メンタルヘルスマネジメント」~2つの対象 | ホーム | GCDF・スーパービジョン復習ページ>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://jqut.blog98.fc2.com/tb.php/1948-5b1debaf
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |