毎週日曜日の朝8時に届くインディゴ・ブルーのメルマガは日曜日の朝の愉しみの1つです。柴田さんの書かれるコラム的な文章がなかなか私の感覚にフィットし、なるほど!と感じることが多くあります。先週の日曜日のものもそんな1つでした。
話の発端は省略しますが、優秀な若手についての話です。優秀な若手が成長するには、どのような出会いと機会に恵まれるかにかかっています。以下、少し長くなりますが、引用します。 ************************************************ 「出会いと機会」をつくるのは本人です。その人が周囲からして「一緒に仕事をしてみたい」と思われる存在であれば自然にいろいろな出会いと機会が生まれます。誰かが与えてくれるわけではありません。 優れたリーダーは「周囲に影響を与えて組織を動かし結果を出す」存在です。そのリーダーが周囲に影響を与えることができるのは「あの人と一緒に働きたい」と思われているからです。それはその人が自分にとって「目標にしたい凄い人」であり、「自分のことをわかってくれる人」だからです。若者の「出会いと機会」についても、これと同じです。 組織の中にポンと入ってきた若者に対して、周囲の人間が一緒に仕事をしたいと思うかどうか・・。ここです。 一緒に仕事をしたいと思うのは、その若者が「へー、と思う仕事ぶり」であること、「自分の気持ちをわかっているな」と感じるから。この2つだと思います。 「凄い」と「へー」の共通点は自分にはできない何かを持っているという驚きと尊敬の念です。“あいつ、なかなかやるな”、これも尊敬の念のひとつです。なんでもいいのです。驚かせるようなものがあれば。あるいいはかつて自分もそうだったが、年齢を重ねた今や違う・・・それを目の前の若者がやっている・・・これも「へー」という思いを抱かせます。 自分を捨てて仕事に取り組む克子心、ヒトが嫌がる仕事を進んで引き受けている姿勢、PC力、ひたむきさ・・・、なんでもいいのです。自助努力で身につけておきましょう。(これがある意味で武器になります。) 自分の気持ちをわかってくれている・・・、先輩や上司とはいえ、同じ人間。一緒に働く人には自分のことをわかってほしいものです。そのためには自分との距離が適度に近い方がいい。こちらからいかなくても自分から懐に入ってくる若者は可愛いと思うのです。 この両方が必要です。「へー」と思っても可愛くないと一緒に仕事をしたいと思いませんし、いくら可愛くてもふつうの仕事ぶりだと飲み会には誘いますが、大きな仕事を一緒にやろうとは思いません。 「へーと思わせる武器」と「可愛いと思われる」が効くと思ったとしても、これらの行動に作意が透けているとダメ。そういうことではないのです。「認めてもらいたい」人はなかなか認めてもらえません。目の前の仕事に誠実に取り組んでいれば自然に周囲が認め、いろいろな「出会いと機会」が広がるものです。問われているのは「誠実の深さ」です。 社会に出てから3年間でどのような上司・先輩に出会うか、またどのような経験ができるか。この3年間がとても大事です。変な上司・先輩はどこにでもいますが、良い上司・先輩もどこにでもいます。良い上司、先輩に「一緒に仕事をしたい」と思わせる存在になりましょう。 ************************************************ で、ちょっと話は好き勝手にずれますが、「へー、と思う仕事ぶり」であること、というのと、「自分の気持ちをわかっているな」というのが2つのポイントであるというのは、若手に限らずに、中途採用で獲得したマネージャー層、プロフェッショナル層にも同じことがいえるなと感じました。 もちろん、ある分野の専門性と経験を買って獲得した人ですから、「へー、と思う仕事ぶり」をしてもらわないと困るわけですし、周囲は当然のように期待します。ですから、これは基本条件です。でも、「へー、と思う仕事ぶり」をしても、旨く受け入れられずに、結果的に力はを発揮できずに終わる人がいます。これは、「自分の気持ちをわかっているな」がないことによるのだと思います。 「自分の気持ちをわかっているな」というのは、「一緒に仕事をしたいな」というのと結果的に同義語です。変にキャリアや経験を振りかざさない真摯な態度が、これを招くことは多いように感じます。前職のやり方をすぐに強要しないというのもありそうです。積極的にいろいろなところに足を運んで吸収しようという姿勢もそうでしょう。 そして、私たちの仕事は、新たに入ってくる人に、お仕着せがましくなくこのことを伝えることです。 ![]()
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