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企業と学生のコミュニケーションという言葉の定義の違い
なんかのアンケートでみたように記憶しているのですが、企業と学生の双方に、学生が得意だと思っている能力についてそれぞれ聞いた質問で、大きな差異があったものに、コミュニケーション能力とか、チームワーク力とかいうのがあがっていたように思います。学生側は、これは結構いけてるよと思っているけど、企業側はそれが駄目なんだよなと思っているということです。

これは認識の相違とかいうことではなく、言葉の定義の違いなのかと思います。
チームワークで整理してみましょう。

企業が求めるチームワークが、、

「異質な価値観がふつかり合う中で、時にはお互いの利益すら相反し合う中で、目標に向かってぶつかり合いながらも、一緒に成果に向けて取り組んでいくこと」

だとすると、学生がいっているチームワークの多くは

「同質的な集団の仲間の中で、様々なトラブルを乗り越えて、仲間同士で仲良くうまく楽しくやっていけること」

となるでしょうか。だから、サークルの仲間同士におけるサークルの路線問題についてのトラブルについて、自分が間に入って解決させたということが、学生時代のハイライト・エピソードとして面接で語られてしまったりするわけです。

こんな話をある学生にしていたら、そんな「学生なりのチームワークにおびえていた」という話を聞きました。つまり、人との仲が悪くなっていくことがとても怖い、とりあえず明確に賛成・反対をとなえずにやっていけば、その場は何となく進んでいくからよほど凄いことでも思いつかない限り尖がった意見は言わない、そんな感じで日常をメンテナンスしているということなのかなと思います。また、それが見事に巧みにできる人をコミュニケーション能力がある人、と称しているのかもしれません。

でも、これに似たようなことは企業社会など、いわゆる大人の社会でも山ほどありますよね。一言で乱暴にいえば、ムラ社会です。もちろんそんな社会でイノベーションが起こるはずもなく、成長よりも革新よりも、つつがなく組織が守られることが優先される社会です。

無理にオリジナリティを出そうともがき過ぎる必要はありません。人よりも凄いことを発言しないと格好悪いと思う必要もないでしょう。自分の中で「チームワーク」とか「コミュニケーション」とか、怪しいカタカナ言葉の定義を少し変えてみるだけで、やれることが少し見えてくるはずです。それは早い方がきっといいですね。

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※突然、入院しましたが、4日で社会復帰です。

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