「勉強」と「学問」、「事に仕える」と「事を仕掛ける」
昨日、簡単にご紹介した株式会社リバネスの丸さんの書籍「世界を変えるビジネスはたった1人の熱から生まれる」から、とっても「にくい」くらい、合意できる話を2つご紹介します。

まず、最初は「勉強」と「学問」の違いです。

「勉強」という言葉は、「強いる、勉める」と書きます。つまり、既存の知識や情報を強制的に詰め込むことを意味している。一方、「学問」という言葉は、「問に対して学ぶ」と書きます。すなわち、自分自身で疑問や設問を見出して、その答えを求めて、自ら調べていくことなのです。

この学問や研究に求められる「自分で問を立てて、学び続ける」という姿勢こそが、イノベーションを生むために不可欠なことです。研究者にとっては当たり前の「学び続ける」姿勢を、ビジネスの世界に取り込んで、新しいことを仕掛けて行こうというのが、リバネスなのです。


以前にご紹介した伊藤穰一(MITメディアラボ所長)の「教育」と「ラーニング」の違いとも繋がりますが、「教育」と「勉強」ばかり続けていては、絶対のイノベーションが起こらないというのは、よくわかります。

日本と米国は、教育とラーニングという違いがあるんじゃないかと思う。出題者が求める答えを返すと満点になるのが教育で、出題者の意図とは違うけれど、出題者をひっくり返すほどの答えなら満点になるのがラーニング。日本はまさに教育国家でしょう。権威にいかに従うかを教えている。規格品をつくる工場労働者を育成するためには必要かもしれませんが、多様化の時代になり、オリジナリティが求められるようになると、権威に従う人材より「それはちょっと違うんじゃない」と言える人材のほうが重要です。

そしてもう1つ、「事に仕える」仕事と、「事を仕掛ける」仕事、についてです。

20世紀は「事に仕える」のが仕事でした。ある物事があって、それに対して仕える。つまり、すでにやるべき作業が見えてて、そのマンパワーが100人足りないから、そこに人をつけてやりましょう、というイメージです。(中略)物事に「従事」すること。「作業」すること。それが20世紀の仕事でした。

でも、時代は変わりました。21世紀は変化が速すぎるのです。21世紀の仕事とは、「事を仕掛ける」ことです。常に先のことを考えながら、新しい物事を仕掛けていくのが、これからの仕事なのです。そして、社員全員がそうしたことができる会社が、強くなっていく。21世紀は、考えることをしない、ただの作業は仕事とはいいません。


もちろん、自分の仕事の100%を「事を仕掛ける」仕事にするのは現実的ではなく、仕事を進める中では、「事に仕える」タイプの仕事をきちんとこなすことも必要です。ただ、一切「事を仕掛ける」仕事をやらないのであれば、何も新たな価値は創造できず、毎年じり貧が約束されてしまいます。

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※なんとなく、フィリップ・K・ディックで。
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