大学におけるキャリア教育~キャリアデザイン学会研究発表から
先週、移動が多く飛び回っていた関係上、こちらに書くのが遅れている話がまたたまってきました。今日はこの週末に参加したキャリアデザイン学会の話からです。現在、私が唯一参加している学会になりました。

「第11回キャリアデザイン学会 第11回研究大会」です。第11回なので10周年記念大会になります。なぜここに1つずれがあるのかが分からない方は、小学校の時の植木算を思い出してください。

今年は初日しか参加できなかったのですが、午前中の研究発表セッション、午後は自分も登壇する学会主催シンポジウム、そして懇親会に参加してきました。

午前中のセッションはどこに参加しようか非常に悩んだのですが、やはり盟友の高橋さんの発表がある「大学におけるキャリア教育」にしました。今回はシンポジウムの担当があるので、研究セッションの進行やコメンテーターの役割はなかったので、気軽に参加できます。

最初の2つの発表は、PBLに関してです。最初の登壇者の方が、熱く「PBLやインターンシップと、大学の学びとの関連性の薄さ」を指摘されていましたが、これにはまさに同感です。ただし、ご発表の内容からは、なかなかそれへの克服が実現できているとの実感を得られるには至りませんでした。そりゃそうです、簡単にはいきません。

インターンシップでもPBLでもそうですが、最大の限界はそこでの気づきが「非日常での気づき」であることではないかと思っています。非日常での気づきが大きければ大きいほど、日常が軽視されるリスクがあります。インターンシップのホッピングをするような学生や、学業そっちのけでNPOの手伝いに精を出すような学生が出てきます。もちん、悪いことではないのですが、大学生として何となく本末転倒な感じます。

日常での気づきは、授業の中で得られます。もしくは大学生のもう一つの日常であるアルバイトの中でも得られます。授業にしても、アルバイトにしても、膨大な時間を投入しているわけですから、そこから気付きを得て、学びを得なければ実にもったいないことになります。ここできっちりと経験学習のサイクルがまわるだけでも、4年間の成長度合いは大きく変わってくるはずです。

たまたま金曜日に、亜細亜大学の2年生の皆様が20数名、授業の一環で会社を訪ねてくれて、最後に少しだけ時間をいただけましたので、そんな話をしました。授業やアルバイトをもっと学びにあふれるものにデザインするのは大切なことです。そして、これは私たち大人の側の仕事でもあります。企業側としては、採用目的のいやらしいインターンシップをたくさんやるよりも、大学1年生や2年生のアルバイト生に学び溢れる働く場を提供する工夫をしていきたいと思います。単に労働力としての学生アルパイトではなく、次の世代を育てるという目線を少しでも入れていきたいと思います。日常から切り離されたインターンシップやPBLに精を出さなくても、普通の生活をしていて普通に成長ができ、普通に問題意識が芽生えるという社会ですね。

そしてそういったチャレンジを企業側や大学側もやってみると、やっている企業側や大学側のメンバーにも間違いなく様々な気付きと、学びがあるはずです。どっちにもいいことですね。

学生にとっては、大学を4年間過ごすという同じ経験をしているのに、成長している人とそうでない人がいるという現実に気づき、自分はどちらの側だろうという認識をすることが、まず大切なように感じます。そして、そこでのポイントは2つです。1つは当たり前ですが、経験の量と質でしょう。そしてもう1つは、やはり経験をやりっぱなしにしない、単なるひと夏の思い出にしないということです。適切なリフレクションによって、経験は血となり肉となり、自らを少し変えてみる原動力になります。つまり経験学習のサイクルを回せるかどうかです。

なんかお話が少しいったり来たりとなりましたが、10年くらい前から綿々とこの思いは変わりません。


DSC_2997.jpg
※十条は素敵な街です。
関連記事
スポンサーサイト
【2014/09/17 23:48】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<日本SF展 ~ ユーモア、自らも愉しむ、センスオブワンダー | ホーム | 乗車マナー向上の取り組み ~さぬき弁のマナー講座~>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://jqut.blog98.fc2.com/tb.php/1988-cc3cab9a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |