VPI職業興味検査、分化しない因子 ~カウンセリング心理学講座から⑤
昨日からの「VPI職業興味検査」の続きです。

この検査で導き出される興味領域の尺度をそれぞれの頭文字をとって、RIASECと呼んでいますが、あらためて整理すると以下の6つのことです。

R(Realistic):現実的興味領域
 …機会や物を対象とする具体的で実際的な仕事や活動に対する好みや関心の強さを示す。
I(Investigative):研究的興味領域
 …研究や調査などのような研究的・探求的な仕事や活動に対する好みや関心の強さを示す。
A(Artistic):芸術的興味領域
 …音楽・美術・文芸など芸術的領域での仕事や活動に対する好みや関心の強さを示す。
S(Social Scale):社会的興味領域
 …人に接したり、奉仕したりする仕事や活動に対する好みや関心の強さを示す。
E(Enterprising Scale):企業的興味領域
 …企画や組織運営、経営等のような仕事や活動に対する好みや関心の強さを示す。
C(Conventional):慣習的興味領域
 …定まった方式や規則に従って行動するような仕事や活動に対する好みや関心の強さを示す。

この検査はとてもシンプルで、羅列してある160の職業について興味があるかないかを○していくだけでいいのです。

で、もともとこれ、アメリカから来たものじゃないですか。うまく日本にはまるのか、そもそも日本人にはピンとこない職業はないのか、といった疑問が出ます。日本化するにあたって240の職業をピックアップして、検査として活用できるかいなかを調査した結果、残ったのはほとんどアメリカと同じものだったそうです。
ただ、1つだけ日本とアメリカで大きな差があったそうです。それは、本来であれば6つのパーソナリティがしっかりと分れるのですが、日本人の調査では6つのうちの2つが分化されずにぐちゃぐちゃになってしまうそうです。

果たして、それは何でしょうか。

それは何と、SとEなのだそうです。

Sに関わるような職業としては、広報・普及・訓練・発達・啓蒙といった他者に対する働きかけをするものが入ります。人が好きで、かかわりを大切にする、人にしたがい、他者のために動くという像が浮かびます。

これに対して、Eは、組織目標達成、経済的利益などのために、他者との交渉を好むタイプです。リーダーシップを好み、自分の意見に人が従うことがやりがいとなります。

両方ともに対人的要素が明確にありますが、価値や人とのかかわり方でいえばまったく違うわけてす。
しかし、この2つが日本ではなぜか因子として綺麗に分れない。これは非常に興味深い話です。

就職を前にした大学生でデータはとります。アメリカだと自分を売り込み、リーダーシップを持つことに常に関心を持つのに対して、日本の大学生レベルですと企業的なものを育てる機会がないのかもしれません。アメリカ系外資企業の面接では、担当者にもリーダーシップの有無を確認するといいますが、日本ではリーダーシップとは限られたリーダーが発揮するものという幻想があります。これは教育の問題なのか、規範の問題なのかわかりませんが、確かに日本人の特質なのかもしれません。

ちなみに、私は10年近く前にやったときも、今回もSとEがワンツーフィニッシュでした。いずれもわずかにSが強いという結果でした。

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