人事職からの転出に想う
年末に他社の人事の仲間から、1通のメールをいただきました。

異動のご挨拶メールで、年明けから社内の異動により別の仕事につくという連絡です。単に連絡内容だけでなく、いくばくかの思いを書き連ねてくださっていました。

優秀な採用担当者の方です。採用担当者は、自社のビジネスモデルを深く理解し、自社に愛着を持ちながらも、自分の明確なウィルを持ち、それに基づいて周囲を巻き込んで行動ができることが必要ですが、そういったことをきちんとできることが初対面で対話をしたときから伝わってくるような人でした。

採用業務だけを経験して人事から異動するのはとてももったいないと感じましたが、異動内容はおそらく拝察するところですと、その企業においてはとても良い異動であり、ご当人のキャリアにも能力発揮にも適した部署なのだ思います。是非、新部署でさらに活躍をした上で、違う立場で人事に戻ってきて欲しい、そう思いました。

たまたまですが、私のいる会社が入っているビルにある別の会社で前職の人事で一緒だった仲間が2人働いています。前職も異動ローテーションをする企業でしたので、人事の仕事を徹底的にやりたいと志すメンバーのうち数名は、結果的には転職という選択肢を選ぶことになりました。4年間他部署を経験してから辞めるという回り道はしましたが、私も結果的には同様です。
人事職の人材マーケットはすっかり流動化していますので、それなりに力のある人でしたら、外部で人事職を続けることは十分に可能ですし、多くの人がその選択をしています。会社としてよかれと判断して異動を決めた結果、人材が流出しまうということが日常茶飯事で起こっています。これは会社の「良かれ」と本人の「良かれ」が必ずしも一致しなくなってしまったことと、本人の「良かれ」ではないことが起こった場合、本人にも別の選択肢がある時代になったことを意味します。それを認識せずに天動説的に会社の都合だけで異動を考えることが合理的ではなくなったわけです。

であっても、若い時期の異動ローテーションの意味は失われません。前出の他社の方も、辞めて行った元同僚も、いずれも社内の異動ローテーションで人事職につき、そこで自分をかけてみようという仕事に出会ったのですから。卒業時点から人事をやりたいと思っていた人ばかりが、人事をやっているわけではありません。このあたりが日本企業のローテーションの魅力です。ただ、このかじ取りが難しくなっていることだけは事実です。

志を持ちながら、人事の職を離れる方でも、あい変わらず社外のワークショップや勉強会に顔を出される方も多数います。書籍やその他で学習も続けている人も多いことと思います。思い起こせば、私も人事を離れていた4年間、一番人事の勉強をしていたような気もします。そして、そんな方々が違う経験を引っ提げてまた人事に戻ってくるような「粋な」異動も増えてくるはずです。ただ、それまで待てないという転職も増えてくると思います。どちらも善し悪しがありますし、タイミングのようなものもあります。ただ、別の仕事をしばらくやってみるのは人事職としてきっとプラスになります。

冒頭に紹介させていただいた方の将来に幸あれと願いますし、間違いなくそれを掴みとれる人だと思います。何をやってもできる人はそれなりにできるものですから、あとは自分の志が結果的にどうあるかです。

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※正月はカニ、カニはタラバ。
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