なくなる仕事、生まれる仕事
一般的な朝の出勤時間よりは、1時間ちょっと早い時間にオフィス近くのコンビニに立ち寄りました。お昼も会議が入る日は、合間の時間に食べるおにぎりなんかをコンビニで買うのですが、だいたい4チェーンをローテーションさせています。

今日のそのコンビニはなぜか店員が1人でオペレーションをしていました。通常だと2人いる時間帯です。で、とっても大変そう。時ならぬ行列がレジにはできていました。一生懸命にやっているのですが、ちょっと効率の悪い店員さんで、またこういう時に限って、中華まんを買う人が連続したりするのです。私の1つ前に並んでいる人は、待ち時間にしびれをきらして、おそらく朝食と思われるおにぎりと惣菜を冷蔵棚に無造作に置いて、ぶつぶつ文句をいいながら店を出て行きました。店員さんにとっては、あの棚を整理するという新しい仕事がまた増えてしまったわけです。2人目のバイトはいつくるんだろうなぁ、それまでの時間は彼にとって永遠に近く感じるんじゃないかなぁなどと思いながら、店をあとにしました。

日経新聞が正月から「働き方Next」という特集をしています。
すべての日本の経営者がこれを読むでしょうから、結構、影響力のある企画です。

今日の日経新聞「働き方Next」では、オックスフォード大学准教授のマイケル・オズボーン氏が『雇用の未来』という論文の中で語っているという「アメリカは今後20年で総雇用者の47%の仕事が機械化で奪われる可能性がある」との予測を引用して、これを日本にあてはめると2600万人の「ロボット失業」が生まれると書いています。

このに対応する話としては、「米国で2011年度に入学した小学生の65%は、大学卒業時、今は存在していない職に就くだろう。」というデューク大学のキャシー・デビットソン氏の話がありますね(2011年8月ニューヨーク・タイムズ)。

考えてみれば、コンビニ店員という職種も昔はなかった職種です。そして、コンビニが様々なサービスを取り入れるのとともに、業務の複雑性が年々増している仕事です。ただし、IT化をはじめとする機械技術ががそれを下支えすることにより、スキルワーカーではない人が多様なサービスを提供することができています。コンビニで淹れたての美味しいコーヒーが飲めるのも、あれだけの棚を欠品なしで埋め尽くせるのも、あったかい揚げ物が食べられるのも、さまざまな機械技術の成果だといえます。

で、オフィスにも機械技術が溢れているにも関わらず、なぜ私たちはまだ膨大な残業の海にいるのでしょうか。

今や、コピー機が両面印刷をしてセットしてホチキスまでとめてくれます。たくさんの袋詰めをしなくても、メールの同報配信で瞬時に1000名に書類を送ることができます。それも、1人ひとり本文の宛名を変えたりする芸当までできます。エクセルの機能や関数によって、転記だとか集計だとかという仕事は壊滅しました。

でも、私たちの仕事が減ったという実感はあまりありません。前出のマイケル・オズボーン准教授は、技術の進歩で「消える仕事」と「残る仕事」の分かれ目はどこにあるのかとの問に、「社会性、創造力、臨機応変さ。この3つにヒントがある」と指摘しています。3つとも、「経験や勘に基づく能力。どんなに高性能のコンピューターでも我々が脳の中にためている知識の深さは計算できない」というわけです。

でも、私たちがオフィスで膨大な時間を費やしている仕事はけしてこのようなタイプの仕事ばかりではないように感じられます。でも、未だになくならない…。
機械技術の進化の裏で、下手をすると何か私たちが退化しているような気もします。機械技術の進化をちゃんと活かしきれていない私たちがいるような気がします。ここを真剣に考えることは、結構、まじで生産性向上につながるはずです。

日経新聞を読んで朝のコンビニに入ったら、こんな話になりました。

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大阪万博は35年前。世の中は、すごく変わったようで、意外と変わっていないような。
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