メンバーに対する質問、向かうのはモノかコトかヒトか
トヨタでは「なぜ」という問いを5回繰り返すことによって、問題の本質をとらえる、原因を正しく追及するという話をよく聞きますね。確かに「なぜ」による掘下げは有効です。

ただ1つ忘れてはいけない大切なこととして、「なぜ」という問は、「モノ」や「コト」に対して向かわないと効果が出ないというのがあります。逆にいえば、「なぜ」で掘下げる対象が「ヒト」であってはいけないということです。

「この自動車の部品は、なぜ納期に遅れてしまったのか」という「コト」に向いた問でしたら、冷静に問題点の所在を掘下げることができます。でも、発注担当者に「なぜ、この部品の発注をお前は忘れたんだ」という感じで、「ヒト」を対象にして掘下げることはほとんど効果はありません。

問われた相手は冷静に問題点を考えるよりも先に、言い訳をしたり、隠ぺいをしたりという自己保身に走るのが普通です。つまり、解決には少しも近づかないのです。

さらに何か失敗をしたメンバーに対して、「ヒト」に向かって「なぜ」で5回も掘下げることを続けていたら、かなりの確率でそのメンバーはメンタル不良に陥っても不思議はありません。

同じ「なぜ」でも対象の違いによって、こうも違ってくるので不思議であり、言葉というのは怖いものです。メンバーに問を立てる際の注意事項ですね。「なんでお前はできないんだ」と、できない「ヒト」に対して問を立てても、それはもはや問ではなく、単なる叱咤でしかないわけです。

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※なみなみとお酒の入ったグラスを片づけるのは得意だけど、飲み終えたグラスを片づけるのは苦手、なぜといわれても…。
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【2015/01/13 23:23】 | マネジメント・リーダーシップ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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