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ホウレンソウができない2つの理由
全国的に新入社員研修が始まっていますが、新入社員研修で必ず教える言葉の1つにたぶん「ホウレンソウ」というのもあります。しかし、これ。新人でなくても、なかなかできないものです。

モチベーションアップ社の提供するホウレンソウ・ポスターは大好きなのですが、そこにホウレンソウについて、わかりやすい整理がされています。

報告=義務
  1.結果を先に、簡潔に!
  2.長期の仕事は中間報告を!
  3.ミスやクレームは早く!
     結論:報告とは上司の関心事に合わせてするもの!
連絡=気配り
  1.面倒がらない!
  2.「言ったか」ではなく「伝わったか」を確認!
  3.お礼は早く!
     結論:相手の欲しいことを欲しいときに伝えること!
相談=問題解決
  1.あらかじめ、相談する内容を整理する!  
  2.ギリギリはダメ!余裕を持って相談を!
  3.結果の報告とお礼を忘れずに!
     結論:人の力を借りて、自分が成長するチャンス!

要は、仕事を早く終えたいと思ったら、仕事を効率的に進めたいと思ったら、ホウレンソウは欠かせないのです。つまり、結果的に自分の役にもたつ行為なのです。

なのになぜ、ホウレンソウができないのか。

大きくは2つなんだと思います。

1つは、「未来イマジネーション力」の不足です。これをやらないとどうなるか、このまま進めるとあの人はどう思うか、これって自分だけの手に負えるんだろうか、などどこれからのことを常に考え、それに対処したり、備えたりしようとすれば、どうしてもホウレンソウをしないわけにはいかなくなります。定型的な仕事ばかりをやっていると、この「未来イマジネーション力」は育ちません。未来が日々ぐるぐる変わるような立場に若いうちから置かれることは大切なことです。

そしてもう1つは、「自己保身欲求」の高さでしょう。恥をかきたくない、傷つきたくない、間違いを指摘されたくない、面倒を回避したい、そんな意識的、無意識的な欲求がホウレンソウを避けようとします。露骨な隠ぺいなんかもこの延長上です。でも、結局はホウレンソウをしない方が、「自己保身欲求」が満たされないヤバイ事態を招くに違いないのに、それに気づかないのでしょう。
「自己保身欲求」の強い人は、成長欲求が往々にして弱い傾向があると思います。「自己保身欲求」が強かったり、ホウレンソウをしなかったりすると、他者からのフィードバックをもらう機会が大幅になくなります。他者からのフィードバックは、ある意味では経験学習サイクルをまわすエンジンでもありますから、成長は当然に鈍化します。成長したいという人は、他者からのフィードバックに飢えているものです。

これは私の勝手な思いつきの整理ですが、結構、いえてんじゃないかなぁと思います。どっちの理由でホウレンソウ不全が起こっているのかによって、処方箋は明らかに違いますね。
皆さん、いかがでしょうか。

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※近所の桜の名所。





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