「カネス酒場」@一之江
まだまだ行っていない呑み屋が山ほどあります。残り人生を考えると、一晩たりとも無駄にできないのですが、残業あるし、普通の吞み会もあるし、ラーメンもカレーも食べたいし、なかなか想いを遂げるのは困難です。さらに、呑み屋の側がなくなっていく危険もあります。電鉄の複々線化や、街の再開発は我々の天敵です。そのたびに素敵な呑み屋がなくなっていきます。また、店主も常連も高齢化して、店がなくなったり、変わって行ったりするケースもあります。これらの危険性のある店には優先的に足を運ばないといけません。

という前置きで紹介するお店は、単に場当たり的に立ち寄ったので理由はまったくもって後付け的なのですが、一之江の「カネス酒場」です。多分、一之江駅からは10分くらいはあります。付近には特にお店はありません。そんな立地にあります。まず、それが凄いです。

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こんな感じのところにあります。左に「大衆酒場」、右に「中華そば」の暖簾がかかります。極めて建てつけが悪くてなかなか開かない引き戸を開けると中は1つのスペースになっています。ただ、「大衆酒場」側はいわゆるコの字カウンター、「中華そば」側は4名がけのテーブル席、いずれも古きよき大衆酒場と中華そば屋のイメージそのものです。

ホッピーは三冷と絶賛するほどキンキンではありませんが、氷なしで提供されます。多分、煮こみと柳川が代表料理のように思います。注文率が高かったですし、コスパ良く美味しかったです。でも、この店の一番の名物は、96歳のおかみさんです。

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毎晩、お店に出ているそうです。写真の奥の煮こみ鍋の奥に座られているのがその方です。96歳ということは、終戦の年にすでに26歳だったということです。戦後70年の夏でもありますので、お話は自然に戦時中、戦後の話になります。明瞭な言葉で、思い出話を語られるのは、ある意味、圧巻です。4年後には100歳、いつまでもカウンターと煮こみ鍋を守っていていただきたいです。

私が初報したタイミングは、私以外は一組を除いて常連の方でした。常連さんは表にあった自転車で来ているのでしょうか。で、残りの一組は雑誌の取材でした。オープンから閉店まで取材し続け、ムック本のトップに6ページでこの酒場を掲載するそうです。たぶん、今週末あたりに書店に並ぶんじゃないかと思います。取材クルー(といってもライターとカメラマンの2人)も、常連の方も、やっぱり最後にラーメンを食べている方が多いです。写真、見にくいかと思いますが、壁のメニューをみると、ラーメン500円、ワンタン500円、ワンタンメン500円とあります。そうそう、この壁、昔のかやぶき時代の店舗の写真なども飾られています。

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ラーメンとワンタンが同じ価格なのは、まあありえますが、ワンタンメンも同じ価格というのは意味がわかりません。で、お隣の方に聞いてみると、ワンタンメンはラーメンの麺が半分になっている、つまりワンタンメンというのは、ラーメンにワンタンをトッピングしたものではなく、ラーメンとワンタンのハーフ&ハーフなのだそうです。納得です。〆にはとても合理的なメニューです。

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ということで、当然、食べます。この頃に96歳のおかみさんは退席されました。普段よりも1時間くらい、遅くまでお店におられたとのことでした。おかみさんのお話を聞きたい場合、時間の選択が難しいかもしれません。

でもって、帰宅の途につきますが、店のまん前にバス停がありました。駅からあるいていくには結構ありますが、バスは便利でした。

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ブログでラーメン屋や酒場のルポは基本的には書かないポリシーになっているのですが、冒頭に少し書いたような感傷的な思いもあり、ついつい記録に残してみました。たまにはいいかもしれません。
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【2015/08/24 23:43】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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