頑張る上司の下でメンバーは無気力を学習する
会議は難しいです。私も日々、会議の連続です。
会議の回数、時間、参加者をそれぞれ半分にすると、組織として会議に費やす時間が8分の1まで減ります。

今日の中原先生のブログは会議について取り扱っていました。

会議が活性化しない、会議で意見がでないと嘆くマネージャーは多いですが、実はその理由は無気力でモチベーションの低い(とマネージャーが感じている)部下ではなく、マネージャーの態度にあるというお話です。

部下側の言い分は、以下のとおりです(Aさんがマネージャー)。ちょっと長く引用しますね。

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「だってAさん、会議で、私たちが何か言うと「ていうかさー」てすぐに言うじゃないですか?」

「Aさん、「絶対、答えはもってる」じゃないですか。会議で何かわたしたちが発言すると、すぐに「いい線いってるじゃん」ていいますよね。答えをもってるなら、Aさんが最初からやればいいじゃないですか?」

「Aさん、すぐに、「要するにさ」っていって、自分の意見を通しますよね。Aさんの「要するに」は、「要するに」じゃないんですよ。全部、意見捨ててるじゃないですか」

要するに、メンバーは、リーダーの管理職の何気ない一言の蓄積をとおして「無気力」を学習していたのです。いにしえの研究で、心理学者マーティン・セリグマンが明らかにしたのは、学習性無気力という新たな学習対象の次元でした。
人は、どんなに努力をしても反応が得られないとき、何をやっても浮かばれないとき、やってもやらなくても結果が同じとき、「無気力」を学習してしまいます。そして、いったん学習された無気力は、解除するために恐ろしいほどの労力がかかるものです。

日々繰り返される「ていうかさ」「いい線いってるじゃん」「要するに」の果てに生まれた地平は、

「どうせ、わたしたちが何を言っても、意味がない」
「わたしたちは会議でどんな発言をしても、すでに答えはでている」
「会議での発言はポーズであり、リーダーは、すでに結論を決めている」

ということです。

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よく使うフレーズは違えど、似たようなことは、滅茶苦茶身に覚えがあります。

私たちマネージャーが、真剣に頑張れば頑張るほど、メンバーには学習性無気力が生まれがちです。
「責任量一定の法則」という話を聞いたことがあります。縦ライン(上司と部下)の責任量は一定であり、しゃかりきになって責任感強く仕事をする部下は、自分で責任を負おうとすることがなくなくということです。まさに、学習性無気力につながります。そして、その逆の責任感のない上司の下にいると、嫌でもメンバーには責任感が宿る、なので縦ラインの責任量は一定だというのです。まあ、後者はまずいですけどね。

で、会議の話に戻ると、結構、最初は我慢して、聞き役にまわっているのですが、ある時に我慢の限界がきます。そして、一言だけでも話し始めるともう駄目ですね。あとは、しゃべり続けちゃったりします。

これを回避する方法は、もう物理的な方法しかありません。
1つは、ファシリテーターに徹することです。ちょっと疲れますが、結構、いけます。
そして、もう1つは究極の方法ですが、会議に出ないこと。これも、なかなかいいです。自分の時間もできるし一石二鳥。

会議にはいくつかのカテゴリーがあります。
基本的には、①意思決定、②進捗管理、③周知徹底、④アイデア創出、の4つでしょうか。
②と③は、意図的に会議でやる必要があることもありますが、基本はメールベースでもいけます。

①はさすがに責任者は欠席してはいけませんし、何もしゃべらないわけにはいきません。どちらかというと、かなり質問をします。この質問が 「詰め」 になっちゃうことがあるのも、いけないのですが……。

中原先生のブログは主に④の会議についてになるでしょうか。確かに、マネージャーが結論をもっているのでしたら、アイデア創出にのタイプの会議に出るのは、単にむなしい時間つぶしにしかなりませんね。

ということで、日々、注意したいと思います。

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