今後のキャリアコンサルタントに求められるもの
土曜日の多様性キャリア研究所の企画、82歳になる木村周先生をお迎えしての半日なのですが、なかなかいろいろと学びのある場でした。ここのところ企業人ばかりとの付き合いが結果的に多くなってしまっているなぁとあらためて感じもしました。

キャリアコンサルタント資格の国家資格化が決まりましたが、そんな今、木村先生は「今後のキャリアコンサルタントに求められるもの」を語ってくださりました。
私なりにいくつかに整理してみます。

①.これからのキャリアコンサルタントは、個人の支援だけではなく、「環境」を変える力を持たなければならない。

私たちは、GCDFにしてもCDAにしても、個によりそうことをまずは学びました。そして、傾聴のスキルとマインドを学びました。これらが大切なのは不変ですが、それと同時に、その個人を囲む、家族・組織・社会等が個人のキャリア形成にどう関わるのかを考え、「環境に介入」することも私たちに課せられた重要な役割なのだということです。企業人事にいる立場としては、これは実にしっくりとくる話であり、これなくして支援はないと思いますが、立ち位置によってはなかなか容易ではないことかと思います。また、キャリアコンサルんタントが学ぶべき領域もまた大きく拡大されてくることかと思います。

②.これからのキャリアコンサルタントは、その知識とスキルにおいて、厚さと拡がりをもたなければならない。

キャリアコンサルタントには実に広範囲な学問分野に渡る知識が求められます。また、私たちが必要とする基本的なスキル・知識である、受容的態度、共感的理解といったカウンセリングの知識・スキルにとどまらず、キャリアガイダンスを成し遂げられる知識・スキルがますます必要になります。さらには、個々人が求められる役割、足を踏み入れている領域をよく認識した上で、自分の知識とスキルの双方について、厚みをもたせていく責任があり、また同時に拡がりも意識していく必要があるといいます。そのためにも、自分自身がどこに重点を置き、どんな知識とスキルをもって対応するのかを真摯に考える必要が出てきます。

③.企業内におけるキャリアコンサルティングを進めていかなければならない。

現在のキャリアコンサルタントの活動分野のうち、企業内は20%に過ぎないといいます。ましてや、中堅規模以下の企業においては、皆無に近い実態があります。社長と従業員の距離が近い中堅企業にこそ、キャリアコンサルティングが浸透する余地があり、「キャリアコンサルティングの原点は中小企業と地域にこそある」と木村先生は語ります。キャリアコンサルタントの基本は、「働く人の予防・衛生に関与し、異常傾向や問題を持つ人でさえもその正常性に注目し、その個人が複雑な世界で遭遇する事態に効果的に対処し、自分の道を見いだしていく」ことを支援することだという立場に立てば、その支援領域は多岐にわたり、キャリアコンサルタント1人の手腕ですべてに対処するには限界があり、健全なネットワークの構築が必要になってきます。

なかなか文面ではうまく伝えられないのですが、まさにキャリアバトンではないですが、想いを私達、あとに続くものに伝えようという気持ちが言葉のはしはしから伝わってきました。

今回の半日の中で、②の厚さと拡がりについて、それぞれ自分を考える時間があったのですが、これはとても貴重な15分間でした。

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