大過なく……
大昔の話ですが、私が29歳で営業から人事から移った頃の話です。20世紀です。
伝統的なメーカーでしたが、定年退職をされる方が、手続きで人事に訪れ、最後に人事全員の前でご挨拶をされます。

皆様、ご挨拶の枕に「○○歳で当社に入社以来、○○年、諸先輩のおかげで大過なく過ごすことができ……」と語られます。
当時、営業から人事にきて、血気盛んだった私は「大過なく」という言葉にとても反応し、「大過なく」定年を迎えるような人生は送りたくない、山あり谷あり、あの時は死にそうになりましたけどと語りたいと思ったものです。

でも、定年退職される皆様の年に近づくにつれて、皆様の気持ちがようやくわかってきました。本当は「大過なく」なんてことはなかったのです。山あり谷あり、あの時は死にそうになりましたけど、みたいなことを乗り越えて、60歳という年を迎え、振り返ってきた道を振り返ると、滅茶苦茶いろいろあったけでこうして定年退職の日を迎えられたということに対して、俺の企業人生活まんざらでもないなと感じた上で、挨拶では「大過なく」という力強い言葉が使えるのです。この重みが当時の自分には理解できませんでした。

私は今は転職して別の会社にいるので、この会社で「大過なく」の挨拶をすることはできません。また、定年退職をされる方が人事で挨拶をするという習慣自体がとうの昔になくなりました。

何がいいたいかというと、1人ひとりの人生において仕事の占める比率は高いですし、これは大変に重要です。プライドをもってそれにあたり、幾多の困難の上でそれをまっとうした上で、「大過なく」といえる格好よさは大切です。仕事への思いに満ち溢れているのです。

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