昨日、中原淳先生の『駆け出しマネジャーの成長論~7つの挑戦課題を「科学」する』から、マネージャーの「現場離脱不安」について取り上げました。これは第一線のスターであった人が、マネジメントの立場に移ることによって、現場を離れることについての不安であり、不安というよりは「寂しさ」といった方がより当てはまるかもしれません。
人材育成担当者ではどうでしょうか。 私は現在、自分の時間予算の15%程度を人材育成の分野におおよそ使っています。本当はもっと大きくしたいのですが、このあたりが限界です。ただ、私以外の人が今の立場についたら、きっともっと人材育成にそそぐ時間予算は小さくなるかもしれません。 私は人材育成100%という立場で仕事をしたことがありませんので、比較は難しいですが、人材育成という仕事は他の仕事よりも、現場離脱不安を抱きにくいという傾向があるように感じます。人事分野でもっとも現場離脱不安(寂しさ)を感じるのは、なんといっても採用業務です。中途、新卒、派遣、いずれの分野もそうです。 これに対して、人材育成の場合は、いつまでたっても自分が担当すべきコンテンツは自分でファシリテーションをします。担当する部分は変わりますが、これは変わりません。また、外部ベンダーを活用する場合などで考えると、多くの研修において、担当者がディレクターであるとすると、自分はプロデューサー的な立場で設計から関与します。研修プロデュースは実に現場的な仕事です。これらの2つの意味から、人材育成という分野は現場離脱不安を比較的感じにくい仕事ではないかと感じています。なんといっても、ライブ感があります。もちろん、組織によって、これは違うのだと思いますが、皆さんの組織ではいかがでしょうか。 ![]() ※酒場探訪シリーズ014 戎@西荻窪 (私の酒場人生のスタートのようなお店。近くに行ったら、礼儀として立ち寄ります。)
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