だいぶ前の話、今年の夏休みについてです。
今年の夏休みの読書は、これでした。梶尾真治著「怨讐星域」全3巻、1300ページ程の大作です。 梶尾真治さんは、私がほぼ全作品を読んでいる数少ない作家の1人です。本作は昨年度に発刊されたのですが、手に取るのも読むのも遅れました。以前だとありえないことですが、なかなか読書能力が低減しています…。 で、これ凄い作品ですよ。SFのエッセンスがすべて詰まっています。梶尾真治さんらしい情緒的なモチーフもあり、センスオブワンダーに溢れる未開の惑星でのサバイバルのシーンあり、基本構想のド派手さあり、壮大な年代記としての構成あり、年代記の中で輻輳する登場人物の絡みあり……、夏の日の読書にうってつけでした。 梶尾真治さんは熊本出身の大ベテランSF作家です。私の初読はハヤカワJA文庫の「美亜へ贈る真珠」。タイトル買いしてしまいそうな素敵なタイトルですね。それに対して、ここ最近の梶尾真治さんの作品のタイトルはなんとなくもったいない感じがします。本作ももっともっと情緒的なタイトルを付けた方が売れるんじゃないかなと。 梶尾真治さん、知らない方、10年ちょっと前にSMAPの草彅君主演で「黄泉がえり」が映画化されました。柴崎コウの主題がとても素敵でしたね。 たまたま、検索していたら、面白い記事がありました。今年の年初のSMAP解散騒動の時の奴ですね。 **********梶尾真治さんのツイッター********** 今、新聞の文化部さんから、なに間違ったのか「SMAP の解散にニュース聞かれていかがでしたか?」と。よりによって何故に私に。ぷっと吹き出す。「全員生きてるんだからいいじゃないですか。何十年かして同窓会ツアーするとき追っかければ。ボウイの方がショックですよ」と答えました。 **********で、翌日の新聞記事から********** 熊本市の作家、梶尾真治さん(68)の小説「黄泉がえり」が2003年、メンバーの草彅剛さん主演で映画化された。草彅さんの印象について「真面目で感じのいい人でした」と振り返る梶尾さん。「驚いたけど、みんな1人でもやっていけると思う。何年かたてば、再結成の可能性もあるのでは」と話す。 ほとんど創作ですね。マスコミは自分達の書きたいことを書くために、都合よく取材をしているというのの典型例ですね。 ![]()
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