障がい者の1年後定着率データから
昨日、精神科医の方が集まり学会で、精神障がい者の就労支援についてのシンポジウムに参加しました。そこで厚生労働省の方に興味深いデータを見せていただきましたので、記録に残しておきます。

定着率の話です。
障がい種別別に1年後の定着率(1年後に在籍している率)を出すと下記のようになるそうです。

  49.3% 精神障がい
  60.8% 身体障がい
  68.0% 知的障がい
  71.5% 発達障がい

一般的に精神障がい者の雇用は定着率の面で大変だといわれていますが、データでもそれを裏付けています。ただ、精神障がい者の中にカウントされる発達障がい者の定着率が一番高いというのが、非常に興味深いデータです。精神障がいをさらに、統合失調症、そううつ病、てんかん、その他で区分していますが、病名間での退職率の顕著な差はありません。

次に精神障がい者の「求人種類別」の1年後定着率です。求人種別というのは、求人の形態ですが、障がい者求人と一般求人に別れます。さらに一般求人では、障がいを開示しているケースと、開示せずにクローズドで就職しているケースに分けます。

  27.7% 一般求人~非開示
  45.1% 一般求人~開示
  64.2% 障がい者求人

クローズドで一般求人にて就職した場合、4人に1人程度しか1年後に残らないわけです。これはよくよく考えなければいけません。また、障がい者求人は当然に定着率は高いですが、それでも3分の1以上は1年もたないわけです。

同様の区分で発達障がい者をみると非常に興味深いデータが出ています。

  33.3% 一般求人~非開示
  33.3% 一般求人~開示
  79.5% 障がい者求人

これは驚くほどメリハリのあるデータが出ています。
開示してもしなくても一般求人では低い定着率であるのに対して、障がい者求人の定着率は実に8割に迫ります。発達障がいの特性をよく理解し、適切な環境と仕事の進め方をすれば、きわめて高い定着率で安定して仕事をし続けることができるということです。これは雇う側にとっても、働く側にとっても重要なことです。ただ、悩ましいのは、多くの企業で、障がい者求人と一般求人の間には、雇用形態と賃金の差があります。今、一番、ここのところで悩んでいるのですが、精神障がい者、発達障がい者の雇用が増えていくことにより、いろいろな議論がなされ、いろいろな知見が生まれてくることと思います。自分たちもそれに少しばかりの貢献ができればと思います。

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※鰻串が世界で一番好き。

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【2017/06/18 22:17】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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