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大学生活で社会人基礎力は伸びている
先日のキャリアデザイン学会で発表させていただいた内容から、体系的にはなりませんが、いくつか私が興味深いなぁと感じたデータをご紹介させていただきたいと思います。あまり深くご説明する場ではないと思いますので、表面的なご紹介で終始することをご容赦ください。

発表タイトルは「学生が社会人基礎力を経験学習により向上させるプロセス」であり、大学生が大学生活で経験する様々な活動を通じて、どのように成長しているかを確認し、より成長を促進する支援ができないかを考察することが目的です。研究はかねてからご紹介しているCDCという10名程度の実践コミュニティで行ってきたものであり、発表自体も3名の共同発表という形式をとりました。

社会人基礎力とは、経済産業省「社会人基礎力に関する研究会」が示している概念で、職場や地域社会の中で多様な人々とともに仕事を行っていく上で必要な基礎的な能力のことをいいます。

99名の新入社員に質問紙調査を行い予備調査を実施した上で、239名の大学3年生、4年生に質問紙調査を行い、そのデータをいろいろと分析しています。

まず最初に確認したのは、本当に社会人基礎力が大学時代を通じて伸びているかどうかです。調査票では、大学入学時と現在の社会人基礎力を確認しており、その差があるレベル以上開いている(=成長している)学生を「向上群」、変化がない学生を「停滞群」として、便宜上グルーピングしました。詳しい説明は避けますが、社会人基礎力は3つの切り口(前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力)から成り立つのですが、3つの切り口ともに、4年生は3年生よりも向上群の比率が倍以上に増えており、少なくとも3年生から4年生の間では社会人基礎力は伸びている、それもかなり顕著に伸びていることが改めて確認できました。

次に社会人基礎力の向上に影響を与えた活動の種類について確認しています。「学業」「課外活動」「アルバイト」「その他」の4区分で質問をしていますが、かなり拮抗しながらも、「学業」「課外活動」「アルバイト」の順でした。これを「向上群」のみでみてみると、「学業」の比率が全体の1.5倍近くになり、「アルバイト」の比率が半減します。さらに詳しく、どんな「学業」かを聞いていますが、「通常の授業」に対比して「ゼミ」が圧倒的にあげられています。全体でも類似傾向が出ており、「学業」の中でも「ゼミ」の重要性が指摘できます。ただし、会場の先生との討議では、必ずしも「ゼミ」が成長に寄与していないとのデータあるとのことで、単に「ゼミ」であればいいということではないようです。どのような「ゼミ」が成長に寄与し、それと同じ効果を通常の授業でもある程度、提供できないか…、このあたりは1つのテーマだと思います。

私達は、大学生活で何か特別なことをしなくても、しっかりと普通の大学生活さえ送れば、学生は十分な成長をするはずだという大きな仮説のもとにいろいろなことを考えています。ただし、そのためには、授業のあり方、学生への支援の仕方など、今のままでは不十分な点があるように感じています。このあたりが具体的に提言し、現実に反映できるまで研究は続きます。

明日も紹介を続けますね。


※《2008年10月5日》 遅まきながらインターネット・エクスプローラーをさっき7にあげました。XPもサービスパック3をあてました。ブラウザにはなかなか慣れません。会社のPCはまだ6なので、このズレにも困ります。

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