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シェアード・サービス・センターの価格体系③ ~SSC談話004~
このテーマ、3日目です。シェアード・サービス・センター(以降、SSC)の価格体系について、自己流の考え方を勝手に書いてきましたが、昨日は⑤まででした。

①配賦方式ではない業務単位の仔細で具体的な価格体系の整備が大切
②そのためにはきちんとした原価計算が必要
③ただし原価計算で出した原価をそのまま利用して単価を決めてはいけない
④原価から導き出した単価は、市場価格に対して競争できる合理的な価格であるか
⑤原価から導き出した単価は、安定したサービスを継続し続けられる合理的な価格であるか

今日はこれに4つ追加しておしまいにしたいと思います。

⑥仕事の量と質と、請求金額とがリンクする仕掛けが必要
⑦業務の効率化に協力してくれた顧客会社がメリットを享受できる仕掛けが必要
⑧業務の効率化を阻害している顧客会社により負担を求める仕掛けが必要
⑨何よりもメンバーが納得して仕事に取り組める体系であることが重要

上記の⑥は昨日の最後の部分でも触れましたが、できれば毎月の受託した業務量によって請求金額が自動的にきちんと変わるのがいいですね。でも、仕事のボリウムっていうのは、受託人数だけで決まるものではありません。例えば、同じ業務であっても、複雑な仕事を求める顧客会社と単純な仕事でよい顧客会社では単価を変える必要があります。こういった単価システムをきちんとつくっておくと、SSC側の業務効率化も進めやすくなります。
例えば、SSCの業務効率化に都合のよいやり方の場合の単価を、都合の悪いやり方の場合よりも、意識的に低い単価に設定するという考え方もあります。今まで勤怠の連絡を紙でもらい、SSC担当者が手入力していたものをwebのセルフエントリーに変えてもらう場合も、「SSCの業務改善のために、仕事の進め方の変更をお願いします」だと、何を勝手なことをいってるんだという感じに移りますが、「こういうふうにやり方に変えていただければ、受託料金も下がりますし、メリットが出ますよ」といえば、相談にも乗ってもらいやすいのではないでしょうか。制度や運用もシンプルにする提案を単価引下げとセットでもっていくのが⑦の考え方です。いずれにしても、SSCの論理をただ振り回すのではなく、相手の立場にたつことが大事です。

たくさんの顧客会社の中には、いわゆるお行儀の悪い会社もあるはずです。締切を守らない、締切後の変更を依頼してくる、出されたデータは間違いだらけ、制度変更の直前にいきなり連絡をしてくる……、なんて会社です。こういった会社の要望に対応することによって、SSC全体の運営コストがあがり、そのコスト上昇分をちゃんと締切を守ってくれた会社も併せて等しく負担してもらうのは、SSCとしては心苦しいですね。そこで生まれるのが⑧の考え方です。複雑な制度を導入すれば単価を上げますし、何よりも締切を守らなかった場合や、イレギュラーな処理を求めて来た場合には特別料金を徴収するという仕組みが効果的です。この方が明らかに公平なやり方ですし、お行儀の悪い会社もコストに影響するので、そうそう無理は言ってこなくなるという効果もあります。また、最後の⑨にもつながりますし、実務をやっている担当者としても納得のいく考え方ではないでしょうか。

いずれにしても、SSC以前と比較してどのように組織としての意思をもって工夫を入れていくかがとても大事なことだと思います。特に価格体系というものは、メンバーにも顧客企業にも「変わった」というメッセージを伝えやすいツールだと思います。


※本日、朝一番からコストコ・ホールセールです。あの売り場感覚は好きです。

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