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大学時代の経験と学習の因果関係
またまた続きで、先日のキャリアデザイン学会で発表した「学生が社会人基礎力を経験学習により向上させるプロセス」という研究の中から、比較的私が興味深く感じたテーマで、かつここで簡単に説明しやすいデータをご紹介していきます。4日目になります。用語等で不明の部分は、お手数ですが10月5日のブログに戻ってご確認ください。

今日は学生時代の活動経験の内容と、学生が得られたと認識している社会人基礎力の因果関係についてです。今回の調査票では3つの自由記述欄を設けています。そこから、この学生はどのような活動経験をしており、その経験の中からどのような学びをして自らの社会人基礎力を向上させたと認識しているのか、を読み取ろうとしています。

これを丹念に239名分、読んでいるとまずは気付くことがあります。それは、学生のいっている活動経験と成長の因果関係が明確に語ることができている学生と、こじつけ的であったり、あまり関係ないんじゃないのそれ、と感じるものであったり、そんなことはないんじゃないのと感じるものであったりというケースがあることです。そこで、前者を「因果関係強層」、後者を「因果関係弱層」として区分して、いろいろとデータを見てみました。

まず顕著なのは、自由記述欄の文字数です。「因果関係強層」は平均で130文字、「因果関係弱層」は平均で31文字と、圧倒的な差です。振り返って活動経験をありありと表現できることは重要なことだと感じます。きちんと自分の言葉で相手に伝わるように書ききれるだけ、経験を自分のものにしているということでもありますね。ただし、これは逆にきちっと書き込まれているから、読み手が因果関係が強いと感じたという部分もあるのですが…。

次に、この「因果関係強層」「因果関係弱層」と、例の「向上群」「停滞群」(10月5日のブログ参照)をぶつけてみました。結果、想定とおりというか、「因果関係強層」では「向上群」が7割弱を占めるのに対して、「因果関係弱層」では「向上群」は2割強となっており、学生時代の活動経験と得られた能力の因果関係の強さは、社会人基礎力の向上とリンクしていると考えられます。読み手に因果関係を納得させるだけの言葉でのアウトプットができている人は、経験からの学習の振り返り、自己認識ができている人だともいえますね。

明日も続けますね。


※《2008年10月8日》 今日は恵比寿のパルテノペ(今週2回目)にて以前に外部研修で一緒のグループだった皆さんと、それぞれの会社のメンバーも含めて大勢の会です。新たなタイプ分類基準ができました。

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