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経験学習モデルから
またまた続きで、先日のキャリアデザイン学会で発表した「学生が社会人基礎力を経験学習により向上させるプロセス」という研究の中から、比較的私が興味深く感じたテーマで、かつここで簡単に説明しやすいデータをご紹介していきます。5日目になります。用語等で不明の部分は、お手数ですが10月5日のブログに戻ってご確認ください。

さて、そもそもこの研究のタイトルにもある「経験学習」について復習してみましょう。

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(2008年7月13日のブログより引用)

デーピット・コルブという学者が「経験学習モデル」という理論を提示しています。経験を通じての学習プロセスを以下の4段階で整理し、これがサイクルとしてまわすことにより、経験から学習することができているという考え方です。
   
①Concrete Experience(具体的な体験)
 ↓  具体的な経験をする。
②Reflective Observation(内省的な観察)
 ↓  その内容を振り返って内省する。
③Abstract Conceptualization(抽象的な概念化)
 ↓  そこから得られた教訓を抽象的な仮説や概念に落とし込む 
④Active Experimentation(積極的な実験)
 ↓  ③で得られたものを新たな状況に適用させて行動してみる
(以降、①に戻ってサイクル化)

おそらく人は経験から学習をする際に、このサイクルにのっとっていることが多いのかと思います。ここでまず大事なのは3つのことです。

①何よりも行動をしてみなければ始まらない
②単に行動をするだけでなく、それを振り返ることが大事
③単に振り返っているだけではなく、それを次の行動に振り向けることが大事

この「経験学習モデル」はあらゆる活動に適用可能かと思います。今年度のキャリアデザイン学会での発表では、大学生の成長を経験学習モデルを使って説明するというテーマに挑んでいます。9月最終週に京都です。
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ということで、経験学習モデルをベースにいくつかの分析をしてみました。詳細の説明は省きますが、おおよそわかったのは以下のことです。

○向上群は停滞群(10月5日のブログ参照)よりも、1回り大きく経験学習のサイクルをまわすことが出来ている。社会人基礎力の高い層は、低い層よりも1回り大きく経験学習のサイクルをまわすことが出来ている。
○因果関係強群は因果関係弱群(昨日のブログ参照)よりも、1回り大きく経験学習のサイクルをまわすことが出来ている。
○それぞれの社会人基礎力の要素(前に出る力、考え抜く力、チームで働く力)毎に、経験学習のプロセスに特徴が感じられる。
○Abstract Conceptualization(抽象的な概念化)、 Active Experimentation(積極的な実験)が弱いと、社会人基礎力の向上を阻害する傾向がみてとられる。

まだちょっとぼやけていますが、いずれにしても「経験学習モデル」は大学生・若手社員の成長・育成に使える考え方だということには、確信が持ててきています。

もう少しだけ、明日も続けます。


※《2008年10月9日》 眠いのをこらえ、朝の新幹線で神戸入り。明日のイベントの準備です。土壇場で多少の変更もありましたが、何とか大丈夫そう。寝不足でもあり、疲れてもいましたが、準備完了後の遅い時間から、やっぱり前夜祭はしっかりやりました。

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