またまた続きで、先日のキャリアデザイン学会で発表した「学生が社会人基礎力を経験学習により向上させるプロセス」という研究の中から、比較的私が興味深く感じたテーマで、かつここで簡単に説明しやすいデータをご紹介していきます。6日目になりますが、そろそろ疲れたので今日で一区切りとします。用語等で不明の部分は、お手数ですが10月5日のブログに戻ってご確認ください。
今日は「思考・行動特性」が大学生の社会人基礎力の向上に与える影響についてです。 質問紙調査で6つの思考・行動特性を確認した上で、向上群・停滞群(10月5日のブログ参照)、因果関係強群・因果関係弱群(10月8日のブログ参照)の比較をしました。6つの思考・行動特性とは以下のとおりです。 ①持続⇔中断 持続…物事を最後までやり遂げる 中断…物事を途中であきらめる ②楽観⇔悲観 楽観…何とかできると思うことが多い 悲観…失敗しそうで不安になることが多い ③好奇心⇔消極 好奇心…いろいろなことを知りたい・学びたい 消極…余計なことにはあまり関わりたくない ④挑戦⇔無難 挑戦…難しいこと、初めてのことに挑戦する 無難…確実にできること、手馴れたことをする ⑤柔軟性⇔硬直性 柔軟性…人の意見を参考にしてやり方を見直す 硬直性…人の意見よりも自分のやり方を優先する ⑥他者評価⇔自己評価 他者評価…周囲の評価を重視する 自己評価…自己評価を重視する 向上群・停滞群でみると、「持続」、「楽観」、「好奇心」、「挑戦」で、向上群が有意に高い傾向が出ています。因果関係強群・因果関係弱群では、「好奇心」のみに有意な差が出ており、それもかなり強い傾向が出ました。双方に共通する要素として、「好奇心」は1つのキーワードかと思います。 プランドハプンスタンスに結びつきますね。 ※《2008年10月11日》 神戸でのイベントは無事に終えて一安心。ただし、終了後、東京に戻り夜は会議です。 ![]() ![]()
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