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図書紹介: 『マイナス・ゼロ』 広瀬正著 (集英社文庫)
3連休の中日ですので、気楽に図書紹介です。また、SFの古典ですが今回は日本SFです。

なんと、広瀬正の小説全集全6巻が順次、集英社文庫から発刊されています。涙が出るほど懐かしいですね。以前に河出書房新社から(だったと思います)出ていたヤツそのままです。あとがきも当時のあとがきになっています。すごいです。

広瀬正は日本SF黎明期に「宇宙塵」を中心に活躍していましたが、1972年には亡くなっていますので、私は同時代経験の読者ではありません。高校生の頃、毎月1回高田馬場のビックボックスで開催されていた「古書市」の会場で、前出の広瀬正小説全集をみつけて小遣いをはたいて購入したのがファースト・コンタクトです。作品の中では古き良き東京が描かれており、第1回配本の「マイナス・ゼロ」にみられるタイムトラベル物なんかは真骨頂です。

SFの古典は皆そうですが、当時は「未来」として描かれていた時代が既に遠い過去になっています。「マイナス・ゼロ」はさらに戦前の東京が舞台になっており、我々からみると過去から過去へのタイムトラベルであり、いずれも我々の知らない懐かしの東京が舞台になるのですが、読んでいて少しも古さを感じないのはなかなか凄いことです。たぶん、「マイナス・ゼロ」はいまだにタイムトラベル物の長編小説としては、日本最高かもしれません(短編だと梶尾真治の「美亜へ贈る真珠」ってなるのが、我々世代のSFファンでしょうか)。

それにしても、広瀬正小説全集が文庫かされたのを知ったのは、既に第2回配本の「ツィス」、第3回配本の「エロス」が出た後、最近、ちゃんと書店まわりをしていない証拠です。やはり、時折歩かねば。改めて、日本SFの古典を再読したくなってきました。日本SFの古典って、日本に新しいジャンルを定着させるんだという熱い思いが著者のバックに感じられるような気がしてとても好きです。

あっ、少しも図書紹介になっていません。ネタバレにならないように、それでもいいですね。とにかく面白いです。

マイナス・ゼロ 改訂新版 (集英社文庫 ひ 2-1 広瀬正・小説全集 1)マイナス・ゼロ 改訂新版 (集英社文庫 ひ 2-1 広瀬正・小説全集 1)
(2008/07)
広瀬 正

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※《2008年10月12日》 5月と10月は休日になると葛西臨海公園に行く車が滅茶苦茶に混んで、午前中のうちは地元民は車で出かけることができなくなります。今日は秋のピークだったようです。

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