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多様で開放的で弱い絆
ちょっと前ですが、9月29日にGCDFの継続学習会があり、高橋俊介教授の「習慣が作る自分らしいキャリア~キーフレーズでキャリアを考える」という講演があり聞いてきました。なぜか当日は受付のお手伝いもしてきました。

「習慣がキャリアを作る」というのは、高橋先生が最近よく話されていることで、目標ではなく習慣でキャリアは作られるというのはそのまま納得できます。ブランドハプンスタンス・セオリーともリンクする話ですが、このあたり、20世紀に入ってから、だいぶキャリアに対する考え方は変わってきていますね。

さて、この講義、本当にフレーズ紹介の連続でした。高橋先生の話はもともととてもフレーズが際立つところがあるのですが、こういう講演のやり方があるか、と思われるものでした。過去の別講演で聞いた話もたくさんあり、総復習みないなのりもあり面白かったです。

そんな中で、以前にも聞いた「互報性」の話があったので、ご紹介します。

社会関係には次の2つのパターンがあります。

 ①多様で開放的で弱い絆……1対他(ネットワーク)の互報性
 ②同質的で狭い絆……1対1の互報性

「同質的で狭い絆」の場合、何かをしてあげた人から直接何かを返してもらうことが求められます。閉じられたネットワークの中で、貸し借りが行き来します。多くの日本企業はまだここから逸脱できておらず、こいつに投資をしたらこいつから回収しなければならないという思いが強く、途中で辞める奴は非常識であり、許しがたい奴ということになってしまいます。女性の総合職社員を配属された上司が「女は一人前になった頃に辞めるから嫌いだ」といったりするのはまさに、「同質的で狭い絆」の中で生きている証明です。

「同質的で狭い絆」は、日本国内ではスタンダードですが、この思想では国際社会では容易に馴染むことができないそうです。「多様で開放的で弱い絆」を前提とすると、「1対他(ネットワーク)の互報性」がベースになるのですから、こいつに投資したのはいずれ別の奴から回収できだろうというような発想が出てきます。10月2日のブログで「盗人に負い銭はない人材育成」というのを書きましたが、これも同じことです。「同質的で狭い絆」重視は、多様性・ダイバーシティの敵ですね。

「情けは人のためならず」という言葉がありますね。これも同じでしょう。かけた情けは人のためではなく、めぐりめぐって自分にも返ってくるのですから。

ところで、この話に結びついた高橋先生のキーフレーズは「情はあるが義理がない沖縄に学ぶ多様性」でした。「義理」とは「同質的で狭い絆」になりますが、「情」は違いますね。何にしても「情」は残って欲しいです。



※《2008年10月22日》 前夜の有馬温泉での寝不足を新幹線で補い帰京、結構だるい残業を経て、若手が王将で餃子を食べたいといい始めたので付き合いました。学生時代は下北沢や明大前の王将によくいったものです。今日いったのは、大阪王将ではなく、王将です。

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【2008/10/22 23:33】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
つながりの狭小化
こんにちは。プロフィールに書いてある某研究室の博士課程に所属している者です。六本木ヒルズではありがとうございました。
街や職場などで感じるのが、同質性の中のさらに小さくまとまってきている傾向がどんどん広がってきているのかなという印象があります。この傾向というのは自分は数年程度しか見ておらず、周りの人から聞いている程度でしかありませんが、やはりさらに小さく同質に向かっていく傾向が見られるのでしょうか。
【2008/10/27 21:37】 URL | motoki #v0W2OX1k[ 編集] | page top↑
お久しぶりです。書き込みありがとうございます。私も傾向には同感です。ただ、そうじゃない若者もいるにはいます。ここの違いって何なのだろう、またそもそも小さくまとまることがあまりよくないと考える私達が正しいのだろうか、などなど考えることは多いです。仮に正しいのだとしたら、どうしたらその良さを伝えられるのか、感じてもらえるのか……。
【2008/11/01 11:47】 URL | ※じぇい※ #-[ 編集] | page top↑
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