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業務改善の目的と罠
物流改善について勉強をする必要が出てきており、本をつまみ読んでいます。その中でなかなかわかりやすい考え方に出会いました。ちょっと、要約をしてみます。

「物流における業務改善への取り組みを行う企業は多いが、目的が明確になっていない場合が多い。基本的には物流における業務改善の目的は、コスト削減のはず。もしも物流業務を社員主体でまわし、その企業が社員の雇用を守る方針の企業であり、社員の配転が容易でないのであれば、いくら業務を改善させても、社員をクビにしない限り、投入経費は変わらないのでコスト削減にはならない。改善が自己目的化して、真の目的を見失っている改善運動が相当に多い」。

といったような趣旨の話です。

これって、他の業務でもいえていますよね。業務改善ってことばざわりが良いので何かとても仕事をしているような気がしますが、その結果として投入経費が減らなければ、何も実質的な効果は出ていないんですよね。これが業務改善の罠です。

ただ、このケースにあてはまらないパターンが2つあります。

1つは業務改善をして創出した余力で新規の顧客を受注するなどといった余力創造目的の業務改善です。

もう1つは固定費の変動費化を図るための業務改善。例えば「仕事の見える化」を進めて、正社員を派遣スタッフに切り替えるのなんかもそうですね。変動費化が進めば、今度はさらなる業務改善によって(変動費化した)投入経費を削減することが可能になります。

おそらくいまどき「業務改善」を口にしない職場の方が少ないでしょう。皆さんの職場のメンバーは「業務改善」の目的について、同じ見解を職場全体で共有化できているでしょうか。業務改善運動そのものが仕事になってしまっていたりしませんか。それこそ、手段の目的化の良い例ですね。

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(2007/03/17)
湯浅 和夫

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【2008/02/21 21:25】 | マネジメント・リーダーシップ | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
全く同感です。
HPをご紹介頂きました。初めて投稿します。

業務改善やコストダウンで不思議なのは、まず、最終形が見えないまま、ざっくりと決めてしまうことが多いと思われることです。目的ということと同義ですが、より具体的に言うと、つまり、バランスシートの左側に会社のイメージがあり、右側に、会社の財務状況があり、資産があると考えた場合に、右側が左側より小さい場合に、その差を業務改善することにより埋めていくことになると思います。左側が右側よりでかければ、極論すると業務改善は不要なわけです。ところが、経営者の多くの方が、流行言葉のように業務改善を唱えますが、最終の明確なゴールがないので、ざっくりと10%の効率化であったり、「絶え間なく」コストダウンを追及するという非常に抽象的な囃子言葉になってしまうと感じます。

「自分は会社をこうしたい(これだけ利益を出したい)」そのためには、「この部分が足りない(費用がかかりすぎるので)ので、ここをこれだけ埋めるために、こうする」というのが、当たり前だと思います。でないと、非常に危険であると感じます。

尚、節約とコストダウンは全く別物であることを明確に意識したいと考えています。
【2008/02/22 11:18】 URL | michael #-[ 編集] | page top↑
コメントありがとうございます。

「業務改善」みたいな誰がみてもやるのは正しいよ、という言葉こそ要注意ですね。
ご指摘のとおり、「今はこんな状況だから」(現状分析)をきちんと認識し、「俺はこうしたいんだ」(思い・経営方針)を明確に持ち、そしてそれをわかりやすくメンバーに語り、その差を埋めるためにやるのが「仕事」だと私も思います。
【2008/02/23 14:23】 URL | :※じぇい※ #-[ 編集] | page top↑
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