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頭の良い人とは~地頭力から考える
昨日、地頭力に関する書籍紹介(「地頭力を鍛える~問題解決に活かすフェルミ推定」)をしたものの、肝心の「地頭力」の定義の説明にまでは至りませんでした。いろいろな角度がら定義化可能な概念だと思いますが、本書での定義はかなり腹落ちできますのでご紹介させてください。

ただし、その前に「頭がいい」とはどういうことか、といったことから整理をする必要がありそうです。これには以下の3つの要素があります。

①「物知り」…知識力が高い人。クイズ王や、語学の達人等もこのパターン。
②「機転が利く」…人の気持ちを察して行動できる対人感性の高い人。
③「地頭がいい」…考える力が強く、問題解決にたけている人。

「頭がいい」人とは上記の①~③のうちの1~3個の要素を持ち合わせている人です。学校時代はおそらく①「物知り」だけでも「頭がいい」と賞賛されたことでしょう。しかし、企業人としては①「物知り」だけでは十分ではないことは説明の必要がないかと思います。知識というのは、ある意味では「過去」のものです。また、今やインターネットその他の情報ツールにより容易にキャッチアップすることが可能なものになりました。どんなに頭が良く見えても、①「物知り」だけではこれまでにない新しいことへのチャレンジを成功に導くことはできません。

そこで③「地頭がいい」の要素が大切になります。問題の解決や新たな価値の創造には「考える」という能力が何よりも必要です。インターネットを検索して「コピー&ペースト」をして、体裁をきれいに整えてレポート完成、などといった発想の人には新たな価値を生み出すことは期待できません。また、IT技術者等のケースにみられるように、①「物知り」が拠り所とする知識というものは時代とともに間違いなく陳腐化します。これに対して、③「地頭がいい」というのは基本的には陳腐化しない概念であると考えられています。

しかし、③「地頭がいい」だけでよい仕事が進められるかというとそうではありません。しかに良い問題解決施策を考えても、いかに素晴らしい発見、素晴らしいビジネスモデルの創出ができても、それを軸に人を巻き込んで、人を動かしていかなければビジネスとして結実させることは難しいといえるでしょう。つまり、ビジネスとは1人ではなかなか進められないものです。そこで大切になるのが、②「機転が利く」要素であり、対人感性力の強さです。この力が強い人は「人を巻き込む」「人を動かす」ことができる人です。この力も③「地頭がいい」と同様に基本的には陳腐化するものではないでしょう。

この3つをすべて完璧に備えた人がいれば問題ありませんが、なかなかそうもいかないことかと思います。そうなると、自分の弱点を理解して弱点を補強することや、自分の強みを理解して強みを活かした活躍を志すといったことが必要になるのでしょうが、なかなか短期間での弱点の補強というのは容易ではないと思います。そこで大切になるのが、チームの組み合わせで解決するという方法です。③「地頭がいい」が強いメンバーを②「機転が利く」が強いリーダーが率いるプロジェクト、なんてパターンですね。

一言で「頭がいい」というのも分解してみると、いろいろな気づきがあります。ただ、これの分類だけではMECEには必ずしもまだなっていないかもしれませんね。

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
(2007/12/07)
細谷 功

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【今朝の朝礼から】 地頭力についてです。地頭力を構成する3つの要素についてのお話をしました。これは、明日のブログで書きます。

《2009年3月10日》 昨日に引き続き、真のナポリピッツァ協会日本支部のナポリピッツァセミナー。今日は一般のピッツェリアの方が対象です。まだまだこなれた運用ができずに、ご迷惑をおかけしましたが、何とか無事に終了です。その後、戻って残業ですが、何とはなしに妙に疲れました。

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