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スローキャリア
さて、先週の火曜日のGCDF継続学習会での高橋俊介先生の「スローキャリアのすすめ」です。書き始めてようやく3日目にしてたどり着くことができそうです。

高橋俊介先生における「スローキャリア」というのは、2004年に「スローキャリア~上昇志向が強くない人のための生き方論」を著されていますから、既に取り上げられたどちらかというと懐かしいテーマです。今回の講演では、このスローキャリアから入って、最近よくお話をされている沖縄の話、そしてこれも最近の講演では必ず出る「やる気・やりがい・動機」の関係といった話をつなげられていました。コミットメント系動機のダースベーダー化の話は好きです。いずれも別のところで一度は聞いた話ですが、それでも楽しく聞けるのが、高橋俊介先生の凄いところです。

私は毎日24時前に自宅に帰ることはまずないという目茶目茶のハード・ワーカーですが、でも自分ではスローキャリアを実践しているつもりです。スローキャリアは、「単にゆっくり出世するとか、金を稼ぐこと自体を否定し、田舎暮らしをするとか、スローライフ優先で仕事はミニマムという意味ではない」わけです。

「スローキャリア」はそもそも「スローフード」という言葉から触発されて作られた造語なのだと思いますが、「スローフード」はイタリアのピエモンテ州ブラから発祥した運動で、ローマのスペイン広場にマクドナルドができたことが運動の契機だともいわれており、いわゆる「ファーストフード」に対する概念ではあるのですが、単にゆっくりと食べることを意味しているわけではなく、食が経済合理性だけで語られることを見直し、質にこだわり、良い食事、伝統的な料理といったものを見直す活動です。1966年のスローフード法令には、具体的な活動における3つの指針が以下のように明示されています。

 □守る:消えてゆく恐れのある伝統的な食材や料理、質のよい食品、ワイン(酒)を守る。
 □教える:子供たちを含め、消費者に味の教育を進める。
 □支える:質のよい素材を提供する小生産者を守る。

さて、話は「スローキャリア」ですが、「目的合理性、上昇志向、見た目の効率性、計画と実行の分離という産業化社会のパラダイムを、キャリアの世界に持ち込むことへのアンチテーゼ」と高橋俊介先生はまとめておられます。キャリアを道具にしない、仕事を手段にしない、仕事そのものを楽しむ、コミットメント系の動機とは違う部分で徹底的に働く、そんな感じではないでしょうか。最後にレジュメから、「スローキャリア」のポイントです。

・キャリア形成を上昇志向や目標で考えない、日々の仕事の積み重ねとして考える
・キャリア形成を合理性と効率で考えない、これをやって何のためになるのかではなく、目の前の仕事そのものにはまる
・キャリア形成をあせらない、回り道がキャリアを強くする
・キャリア形成で職種マッチングばかりで考えない、プロセスにおける動機マッチングや顧客定義や仕事の意味付けによる価値観マッチングを重視する
・キャリア形成で計画と実行を分離しなない
・日々の仕事は何のためにやっているのか、何が目的か意識し、計画的に行うことも重要だが、仕事とキャリアは予測可能性と管理可能性が全く異なる

キャリアについてはいろいろな考え方があり、大変に混乱する部分もあるかと思います。金井先生の「持論」ではないですが、まずは自分にしっくりとくるものと付き合うというのがいいのではないでしょうか。この「スローキャリア」は皆さんにはしっくりときますか?

スローキャリアスローキャリア
(2004/07/24)
高橋 俊介

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《2009年6月8日》 真っ赤な色のイタリア文化会館の高層階から夜景をみつつ、経営理念のお話。なかなか出られなかった会ですが、何か貢献したいのですが。


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