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「新卒採用」業務は人を育てる
このブログでもしばしばプロジェクトについて取り上げていますが、プロジェクトの大きなメリットは何といっても人を育てることだと思っています。

私は大変にこの恩恵を受けてきました。20歳代後半で人事に異動してから、あれやこれやとプロジェクトの連続だったともいえます。特に、制度のフルリニューアル、新規人事情報システム導入、分社施策実行、シェアードサービスセンター立ち上げ、といった大型プロジェクトをいくつも率いさせていただいたのが今の自分には大きな財産になっていると感じています。

しかし、いつもプロジェクトがあるとは限りません。

ただ、人事の中で常にプロジェクト的に動いている業務があります。それは「新卒採用」です。

期限と目的が明確に決まっており、それ対する全体的なプランニングを行い、投入資源を決め、スケジュールを引き、トラブルや環境変化に迅速に対応し、ピーク時には日々判断を行い、業務を進めていく……、この一連の流れは人を育てます。

また、新卒採用のよいところは、比較的大きな予算がつくのに対して、担当者に任せられる、委ねられる度合いが大きいところです。多くの上司はあまり深く関与していこうとはせず、担当者に任せる傾向があります。

さらに、新卒採用のよいところは、上司よりも担当者の方がターゲットである学生に近いため、担当者がちょっと努力さえすれば、上司よりも最新動向、最新環境について正しく深い情報を大量に得ることができ、上司を説得するのが容易である点です。人事制度の設計などのケースとはえらい違いです。

このような理由から、私は「新卒採用」は人を育てる仕事だと思っています。

ですから、この仕事を何年も同じ人に委ねることは組織上できません。また、「新卒採用」はある意味、「思い入れ」の仕事でもあるので、徹底的に思いをもって1年間仕事をしてもらうことになります。しかし、誰しも人間ですから、思いは経年劣化します。何年も同じ担当者に新卒採用をやらせては絶対にいけません。「思い」がだんだんと薄れていきます。最大で3年、できれば2年でしょうか。1年だとやりたいことがやりきれずに終わることもありますから。

実は「思いを持って仕事をする」ということは、人事という部署で仕事をする人にとって一番大切なことかもしれません。「新卒採用」では、その部分を間違いなく磨けます。

さて、以下に改めて「新卒採用」担当者のポイントを整理します。

①「新卒採用」業務は、プロジェクト業務そのものであり、プロジェクト業務によってリーダーが成長する要素を体験できる。
②「新卒採用」業務は、予算の大きさの割に上司の関与度が低く、担当者が裁量をふるいやすい。
③「新卒採用」業務では、上司よりも部下の方が知見を蓄積しやすく、上司への説得が比較的容易である。
④「新卒採用」業務では、人事担当者としてもっとも必要である「思いをもって仕事をする」ということを自然に体験することができる。

期待できる若手は、是非「新卒採用」を早いうちに担当させましょう。私も20歳代後半で人事に異動して、すぐに新卒採用の責任者をやらせてもらったのが、今の人事業務のベースにあることは間違いありません。

今日は、プロジェクトは人を育てるという話を書こうとしたのですが、気づいたら新卒採用担当者について語っていました……。



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