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図書紹介:『戦略サファリ』 ヘンリー・ミンツバーグ著(東洋経済新報社)
ラーニング・イノベーション論の課題図書だったので、何とか最終的には最後まで読んだのですが、「だから何??うーん」という感じで、きちんとすべては頭に入らず、紹介できたりするレベルではまったくないのですが、せっかくそこそこ時間をかけて読んだので悔しい(?)ので取り上げることにしました。

「戦略に貢献する人材開発部門」というテーマにおける課題図書でした。「サファリ」と称していますし、戦略を類型化してそれぞれを動物に例えているようなので、楽しく読める本ではないか…との期待は早期に打ち破られます。どうしても、翻訳書で横書きの本は昔から苦手です。頭が縦書き・やまと言葉になっているのでしょうか。また、豊富な例示というか豊富すぎる例示が思考回路を混乱させます。別にけなしているわけではなく、実務思考にどっぷりつかり、連日寝不足の頭では、ややついていくのはしんどかったということです。

世の中にはたくさんの戦略論があります。ただ、これらは同時に生まれたのではなく、戦略論にも歴史があります。本書ではそれらの戦略論の歴史を10の切り口に区分して、相互に関係させながら解説しています。

その10の切り口とは次のとおりです。目次からの安易な抜粋ですが……。

 ①デザイン(コンセプト構想プロセスとしての戦略形成) 
 ②プランニング(形式的策定プロセスとしての戦略形成)
 ③ポジショニング(分析プロセスとしての戦略形成)
 ④アントレプレナー(ビジョン創造プロセスとしての戦略形成)
 ⑤コグニティプ(認知プロセスとしての戦略形成)
 ⑥ラーニング(創発的学習プロセスとしての戦略形成)
 ⑦パワー(交渉プロセスとしての戦略形成)
 ⑧カルチャー(集合的プロセスとしての戦略形成)
 ⑨エンバイロンメント(環境への反応プロセスとしての戦略形成)
 ⑩コンフィギュレーション(変革プロセスとしての戦略形成)

1つ1つはそれほど難しい話をいっているわけではないのですが、最初の方は良かったのですが、どうにも読み進みにくい傾向がありました。例示や引用を9割カットして、新書版で徹底的な意訳をした180ページ程度のダイジェスト版を出せば、とてもわかりやすい戦略の入門書になるのではないかと思います。という意味では、広範に網羅的に戦略の切り口が説明されており、良い取り組みだと感じます。

いずれにしても、戦略の切り口は多様であり、普遍的な正解などないこと(だから私たち企業人の存在意義があり、また私たちが頭を使わなければならないこと)、人事セクションが戦略貢献を目指すのであれば、経営者及び戦略策定部門と同様に(対等に)言葉とフレームワークは扱える方が良いこと、は読んでいて改めて感じました。

課題図書というのは、自分で好きな本ばかりを選んでいては読まないような本を読めるという意味では良い仕組みですね。

《2009年6月23日》 とてもラテンな会があり、下高井戸の「トニーノ」に。次週も教会の総会でお世話になります。そのあとに、新宿の「桂花」でターローメンを食べたのは、失敗かなぁ。でもソウルフードなんですよねぇ。


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