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防衛機制
先週の土曜日のキャリアラボのスーパービジョンでの圧巻は、面談の中での「防衛機制」の取り扱いでした。

強い葛藤を感じたり、身体的・社会的脅威にさらされたり、自己の存在を否定されたりといったような自我が脅かされるような危険がある際には、不安の発生を防ぎ、心の安定と調和を図るために、自我が無意識に調整機能を働かせます。これが「防衛」であり、このためにとられる手段が「防衛機制」です。

抑圧、退行、置き換え、昇華、合理化、同一視、投影、反動形成、転移、分離などいろいろな「防衛機制」がありますが、人は自らを守るためにこれらの「防衛機制」を利用しています。

さて、面談における防衛機制の取り扱いです。

例えば、一般事務職として長いこと働いてきた中年期に入った女性。何度も何度も面談の冒頭部で自分の仕事は「つまらない仕事」だと繰り返す。ついついキャリアカウンセラー、キャリアドバイザーとしては、「そんなことはないんじゃないですか。周りの人は○○さんがしっかりとサポートしてくれることで随分と助かっているのかもしれませんよ」とか、「会社につまらない仕事なんてないですよ。立派に続けてこられたんじゃないですか」などと安易にラポール形成をとろうとしてしまいがちです。

これが、防衛機制の観点からはNGなのです。

例えば、もしもこの方が自分の今のやる気のなさを「自分がやっているのはつまらない仕事だからしかたがないんだ」という「合理化」の防衛機制によってギリギリでバランスをとっていたとすると、安易な追従的な気休めは、この防衛機制を壊し、ひいてはクライアント自身の気持ちを壊してしまいかねません。実は必死に構築した防衛機制によりギリギリのところで耐えているクライアントなのかもしれません。

まずは「つまらない仕事」だといっているその人自体によりそってラポールの構築、つまりGCDFでいうところの関係構築をするのが大切です。

若い人の言い訳の多くは防衛機制だと言われています。こういった意味では、部下がしてくる防衛機制による言い訳に対して、上司は論理的に論破してはいけないということになるのですが、ビジネス場面ではなかなかこのあたりは難しいです。ただ、いずれにしてもカウンセリング、ヘルピングの場面では注意したいところです。

《2009年8月25日》 短時間勤務社員制度に思いをはせ、通信の歴史に思いをはせ、そんな1日でしたが、体調は不調でした。


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