快適職場のソフト面への適用
労働安全衛生法第71条の2は、人事労務担当者として十分に意識しておく必要があります。

第7章の2 快適な職場環境の形成のための措置(事業者の講ずる措置)

第71条の2 
事業者は、事業場における安全衛生の水準の向上を図るため、次の措置を継続的かつ計画的に講ずることにより、快適な職場環境を形成するように努めなければならない。
 1.作業環境を快適な状態に維持管理するための措置
 2.労働者の従事する作業について、その方法を改善するための措置
 3.作業に従事することによる労働者の疲労を回復するための施設又は設備の設置又は整備
 4.前3号に掲げるもののほか、快適な職場環境を形成するため必要な措置(快適な職場環境の形成のための指針の公表等)

第71条の3 
厚生労働大臣は、前条の事業者が講ずべき快適な職場環境の形成のための措置に関して、その適切かつ有効な実施を図るため必要な指針を公表するものとする。厚生労働大臣は、前項の指針に従い、事業者又はその団体に対し、必要な指導等を行うことができる。

つまり事業者は快適な職場環境を社員に提供する義務があるということです。

もともと快適な職場というのは、どちらかというとハード面での整備一辺倒の話でした。安全衛生委員会で取り扱うテーマもハード面での整備が中心でした。これが徐々に過重労働問題が大きなテーマとして加わってきました。そして、ここにきてさらに新しい動きが出てきています。

快適職場づくりのソフト面についての取り組みです。
中央労働災害防止協会の「快適職場システムづくり調査研究委員会」は、以下のとおりに「ソフト面の7領域」なるものを提示しています。

領域①「キャリア形成・人材育成」(教育・訓練、キャリア形成、キャリア・コンサルティング、自己啓発、経営方針、組織風土等)
領域②「人間関係」(仕事上の支援、協調、職場の雰囲気等)
領域③「仕事の裁量性」(仕事上の自由度、責任・判断の裁量性等)
領域④「処遇」(賃金に代表される労働条件、雇用保障等)
領域⑤「社会とのつながり」(仕事の社会性、組織の社会性等)
領域⑥「休暇・福利厚生」(休暇、労働時間、仕事と家庭の分離、サポートシステム等)
領域⑦「労働負荷」(過剰または不足の労働、仕事の量と質、身体的・心理的疲れ等)

特に領域①②③あたりはちょっとびっくりという感じですね。
もしもこのソフト面がハード面と同等に扱われるようになったとすると、これらの問題はきちんと安全衛生委員会でも取り上げるようになるでしょうし、労働基準監督署の立ち入りで、能力開発体系やキャリアカウンセリングの体制が十分でない、上司の部下支援などが十分でない、などといった是正勧告が出るなんていう世の中にいずれなる可能性もあるということです。

《2009年8月27日》 大阪に飲みに行きました。3つの趣旨を1つの宴会でやってきました。これなら、飲みにだけでも大阪に行く価値はあるのです。佐竹さん、ありがとうございます。


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