シェアード・サービスというビジネスモデルの終焉の始まり?
昨日の朝刊の記事は、びっくりしました。

住友信託銀行、パナソニック、花王の3社が作っている人事サービス・コンサルティングが、三菱商事の人事シェアードサービス子会社であるヒューマンリンクの人事関連業務受託部門を買収するとのこと。ヒューマンリンクは、ローソン等の給与計算も受けているので、受託人数はかなり多く、新会社(社名は、エイチアールワン)の受託人数は32万人になるそうです。人事サービス・コンサルティングはもともとSAPを使っており、ヒューマンリンクも三菱商事分はSAP、当然新会社でもSAPがメインシステムになるのでしょう。ヒューマンリンクは海外給与コンサルと一部教育関係の会社として存続するようです。いずれも新聞記事からの推測ですが、知人もいるので、いったいどうなるのかいろいろと聞いてみたいと思います。

この合併劇をどうみるか。

1つはシェアード・サービスというビジネスモデルの終焉の始まりである可能性が高いということです。シェアード・サービスから本格的なアウトソーシングへの移行が日本でも始まる可能性があります。成果主義の荒波を経て、日本企業の賃金体系もかなりシンプルになりました。温情的な手当や特殊な運用、複雑な勤怠管理もこの10年くらいの人事担当者の努力により相当に減っています。人事制度・勤怠管理がシンプルになれば、アウトソーシングも現実味を帯びます。

また、シェアード・サービス自体の問題もあります。設立当初はグループ利益の最大化、グループへの貢献が明確な目的であったわけですが、時とともにシェアード・サービス子会社の存続自体が自己目的化してきている傾向がどうしてもあります。そうなると、勤怠にしても給与にしても、完全に確定までを顧客企業に求め、計算だけがシェアード・サービスの仕事となる。これはこれで正しいのですが、顧客会社の運用に入り込んで、かゆいところにまで手が届く業務をやっていたからこそ、頼りになる存在であったはずが、効率的に割り切った運用をしてしまっては、サービス内容がアウトソーサーと同様になってきてしまいます。もともと高い出向者の人件費でまわしているようなシェアード・サービス子会社は、とてもではありませんがコスト競争になるとアウトソーサーには勝てません。

人事サービス・コンサルティングができたとき、私はおそらく失敗するだろうと思っていました。初期に全日空がまず離脱したときにも、やっぱりそうだよな、と思っていました。しかし、その予測は今回の報道で完全にはずれました。日本の社会は、想定を超えて変わろうとしています。

明日は選挙です。

《2009年8月29日》 今日書いたテーマとかぶるのですが、食品業界のシェアード・サービス仲間のうち、とっても熱い思いを持っている人で「熱有会」というのを作っています。そのメンバー中心で、今日は高尾山に上ってきました。稲荷山ルートからあがりましたが、これは結構、馬鹿にならないですよ。最初の30分はかなりきつく、山頂まじかの240段の階段もしんどいです。だから、ビールが美味しいんですけどね。ご存じですか、高尾山のケーブルカーを降りたあたりに「ビア・マウンテン」という大箱のビアガーデンがあります。今日も山頂から下ってから17時くらいから、そこで飲もうかなと思っていたのですが、何と1000人待ちでした。人生でこれだけの規模の「待ち」を宣告されたのは初めてです。一応、整理券はもらったものの、迷わず高尾駅前の和民まで降りることにしました。


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【2009/08/29 23:48】 | シェアード・サービス | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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