お好み焼きと人材育成
木曜日の晩ににっぽんお好み焼き協会の佐竹会長を囲んだお好み焼きパーティがありました。

大阪は南方の店焼きのお店でしたが、やはりここは無理をいって佐竹会長に実演をお願いしてしまいます。本当に上手に焼いていただいたお好み焼きは美味しい。ポイントは10カ条を見ていただくとして、とにかくタッチ数が少ないんです。焼きあがるまで、コテでお好み焼きをさわるのは、ほんの数えるほど。手数の少なさに感動です。でも、簡単ではないんです。よ~く、そして暖かく、お好み焼きを見ているのです。佐竹会長曰く、「手はかけないけれども、目はかける」というわけです。

これと同じ話をどこかで聞いたと思ったのですが、このブログでも以前に紹介した永田農法です。

2008年2月27日のブログの再録です。〓〓〓〓

比較的有名な話のようですが「永田農法」という方法で栽培されたトマトは、香りがよく肉質が締まっており、甘くて美味しいそうです。この栽培方法は「スパルタ農法」などともいいますが、最小限の水と肥料しか与えないのが特徴です。この農法について創始者の永田照喜治氏は以下のように話されています。

『私の農法が「スパルタ農法」「断食農法」と呼ばれるのは食物を甘やかさないからです。人間でもそうですが、満腹だとなまけものになります。植物もたっぷりの水と肥料を与えられて育つと、まず根っこが十分に働かなくなります…。私の農法のものは白くてふわふわの細かい根っこが地上の近くにびっしりできます…。これが美味しさの秘密なのです。ぎりぎりの生育環境で養分や水分を十分に吸収するために、植物が持つ本来の生命力を取り戻したのです』。

小樽商科大学の松尾睦先生が、この「永田農法」を人材育成に当てはめて紹介しています。

○肥料や水を与えすぎると、見栄えがよいが栄養価が低く味の悪いトマトしかできない。組織においても、効率を重視してメンバーに情報や知識を与えすぎると、外見は立派だが中味のない人間ばかりが育ってしまう危険性がある。
○永田氏のいう「根っこ」は、植物が土から養分を吸い上げる力であり、人間でいえば様々な経験から知識やスキルを獲得する能力に相当する。
○植物本来の成長能力を引き出すような環境を作るのが「永田農法」の基本的な考え方だが、企業においても社員が持っている潜在能力を引き出すような環境を作り出し、自ら学ぶ力を引き出すことが大事である。
○ただし、「放任」や「しごき」が人を育てるのではない。「永田農法」は水や肥料こそ最低量に押さえるが、野菜をほったらかしにしているのではなく、「手はかけなくとも、目は細かくかける」ことを重視している。つまり、野菜がどのように成長するのかをよく理解した上で、きめ細かい管理をしている。企業の人材育成においても、人が成長するプロセスを良く理解した上で、個人が持つ潜在能力を引き出す環境を提供することが大切になる。

最後の部分につきますね。人材育成も「手はかけなくとも、目は細かくかける」が最大のキーポイントです。

ここまで。〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

実はお好み焼きを食べた翌日の金曜日の夜に、産能大の長岡先生が主宰される「イブニング・ダイアログ」で今は神戸大学に移られた松尾先生にお会いしました。なんか不思議なめぐり合わせです。

お好み焼き=永田農法=人材育成、この3者の根底に流れるものは、実はとても共通しているのです。

【過去の関連ブログ】
06月19日 お好み焼き憲章10カ条 

《2009年8月30日》 選挙でした。朝早めに行きましたが、また出口調査には声をかけてもらえませんでした。共同通信の気の弱そうな調査員がいたのですが、誰にも声をかけれていないんじゃないだろうかと心配になります。


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