人事担当者に必要な資質・能力
インフォテクノス・コンサルティングのメルマガに連載されている戦略的人材マネジメント研究所の楠田祐氏の「求められる人事担当者像とは」からの引用を昨日に続いてさせてください。

今日は「人事担当者のビジネスリテラシーを支える3つの資質」です。

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《3つの資質》

① ロジカルシンキング

これは、まず、「情報を重なりなく、漏れなく捉える力」。
特に組織階層が深かったり、マトリックス組織になっていたり、最近ではホールディング制をとって子会社がたくさんあるなど、複雑な状況下で、どうやって情報を整理するかはとても重要になってくる。「結局は、同じ情報に振り回されていないか」とか、「実は何かが漏れているのではないか」といった、情報感度を持っていることが望ましい。

次に、「課題と実行策を常に連動させる力」。
そもそも、目の前にある課題に対して、「結局、どういうことなのか」、そして、「なぜそのようなことが起こるのか」、掘り下げて考え続けられない人が多い。それでは、課題解決のための有効な実行策を講じることはできないし、たとえ実行策を計画しても、本質がわかっていないから、PDCAを回すこともできない。

最後に、「実行策を総合的に構成する力」。
人事が直面する課題は一つとは限らない。ひとつひとつの課題と実行策を総合的に把握して、全体を見ながら構成していく力がないと、単に施策のパッチワークになってしまう。脈絡の薄いバラバラな施策が行われると、それを受ける現場は白けるし、疲弊していく。

② やる気

人事担当者は、会社が従業員をどうやって扱うのかを一番近くで見ている人たちだから、「この会社の、この人事部門でどんなに頑張っても僕は報われない」ということを、早い段階で気づいてしまうことがある。一方で、その割には、人事管理職に就いた人たちの責任は増しているな、と感じている人が多い。そうなると、仕事に魅力を感じなくなっても不思議ではない。すると、上昇思考のある人は外に出ていこうとするし、社内に残ろうとする人は「マネジャーにならないでそこそこやろう」と思う。後ろ向きな気持ちで、日常業務をこなしている人事担当者が増えていく可能性が高いのだ。そんななかでも「やる気」を維持していけることは、重要な資質と言えるだろう。

③ リーダーシップ

これは、特に人事担当者向けのリーダーシップがあるということではないが、人事という仕事で成功していくために特に必要なものというものがある。

《さらに必要な資質・能力》

資質・能力という面では、まず、「人を尊敬し、大事にすること」。 

実は、これが何より大事な資質・能力だと思っている。人事にも、案外人が好きではない人たちがいる。人にはあまり興味がないけれど、「労働法が好き」とか、「制度を作るのが好き」といった、ある種マニアックな世界で専門性を磨いてきて、結果人事部長になっているような人もいるのだ。それは、人材をマネジメントしていくにあたって、思っている以上に危険なことだと思う。

次に、「自分で自分のやる気を呼び起こせる」。

人事は営業のように短期に明確な数字が出る仕事ではない。だから、周囲から与えられた明確で、短期的な指標に対する評価にモチベーションが大きく左右される傾向が強すぎる人は、人事で活躍できない可能性が高い。

3番目に、「人の話を聞いて、反省できる」。

人事には「賢い」人が配属されることが多いから、実は案外人の話を聞けない人がいる。特に、現場の話を素直に聞いて、素直に反省し、そこから学ぼうとできる資質は重要だと思う。

最後に、「自分自身がわかっている」。

自分自身がわかっていない人に、相手のことがわかるはずがない。また、自分がわかっていない人は、軸がぶれる可能性が高い。当たり前のようだが、「自分自身がわかっている」というのは、人を扱う仕事に就く人には重要な資質なのだ。

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引用が長くなりましたが、いずれもまさに同感です。

特に最後の4つの指摘、「人を尊敬し、大事にすること」「自分で自分のやる気を呼び起こせる」「人の話を聞いて、反省できる」「自分自身がわかっている」は人事を担当する「人として」本当に大事です。これがほとんどできない人は、人事にいてもらっては困ります。また、「ロジカルシンキング」の重要さも日頃痛感しています。これができないために仕事がうまくできないというケースが非常に多くあります。当社では今、人事内研修として「人事担当者のためのロジカルシンキング講座」を検討中です。


《2009年10月21日》 今年は慶応SFCキャンパスのインターンシップを受けたのですが、本日はSFCにてその報告会。学生派遣先企業が一緒になってグループディスカッションするのですが、残念ながらその場には行けずに担当者2人にゆだね、私は最後のまとめの部分から参加しました。花田先生の〆のお話の学生向けの部分はなかなかすごかったです。さらに企業担当者向けにも大切なお話をいただいています。いずれ、整理してここにも書き残します。帰りは意外と湘南台も近いです。


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【2009/10/21 22:57】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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