コミュニケーション不全
昨晩は某誌の座談会にお邪魔してきました。

4社の人事育成部門の責任者による座談会ですが、この号の全体テーマは「コミュニケーション不全」。コミュニケーション不全が対処すべき問題として顕在化していることを前提とし(否定する人はあまりいませんよね)、それを解消するために「個」の側面からのアプローチがないかという意欲的な取り組みです。あまり細かくは書きませんが、課題設定・仮説設定はかなり面白いアプローチですよ。

私は個人的には「コミュニケーション不全」の問題をそれほど深刻に感じていないところがあります。たまたま経験した2社が比較的コミュニケーションの不全度(そんな言葉ありますかね)がけして高くはないことによるところが大きいかもしれませんし、私が比較的この問題に鈍感だというだけなのかもしれません。

それにしても「コミュニケーション」という言葉は難しいですね。単に「情報伝達」という側面だけを考えると、正確に一字一句間違いなく大勢の人に情報を伝達するためには、メールの一斉同報機能が最も間違いのない手法です。でも、それだけでことをすます世界が「良好なコミュニケーション」の世界だとは、誰もが感じていません。

プロジェクトがうまくいかない、理念が浸透しない、上司と部下の関係がぎこちない、お客様満足度が上がらない、職場が活性化しない、部門間の連携が悪い、こんなテーマがすべて「それはコミュニケーションの問題だ」と論じられてしまっている現実があります。

これら様々な局面では、それぞれ求められるコミュニケーションのタイプや質が違うのに十把一絡げに「コミュニケーションの問題」で扱われるのはどうなのでしょうか。どうも悪い意味で便利な言葉になってしまっているようです。座談会に参加した4名が4名とも「コミュニケーション」という言葉は好きではないという点では一致していたのがまた面白いです。

今の人事の世界における究極の3大思考停止ワードとして「コミュニケーション」「モチベーション」「キャリア」があげられると私は思っています。

これらはとても便利で座りの良い言葉なので日々気軽に使われますが、使われることで何の解決にもつながらないことが特徴です。「やっぱりコミュニケーションの問題だよね」「それはキャリアのテーマだな」「要はモチベーションなんだよね」、こんな発言をする人には気をつけましょう。そんな人は、これで問題にケリをつけよう(蓋をしよう)としているのかもしれません。

それにしても、昨日は貴重な場をいただけたことを感謝しています。

《2009年11月3日》 文化の日。どうして文化の日はハッピーマンデーにならないのかなぁなどと思ったりもします。きれいな夕焼けでしたね。ものすごい冷え込みで、なんとなくお正月みたいな空気でしした。


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