良い「受け手」である以上に良い「送り手」でありたい
コミュニケーションのお話の続きです。

リーダーのコミュニケーション能力を強化するために、コーチングや積極的傾聴のスキルを付与する研修を行う会社は非常に多いと思います。

リーダーはメンバーの話に耳を傾け、彼らを受け止める必要がある、これはまったくその通りだと思います。でも、最近はちょっとこれに偏重し過ぎているきらいがありますね。コーチングスキルや傾聴スキルに非常にたけたリーダーが、本当に良いリーダーシップを発揮しているのでしょうか。例えばgcdfのようなキャリアカウンセラーのホルダーになれば、それで良いリーダーになれるのでしょうか。もちろんこれらは必要な素養の1つですが、そればかりで良いわけがありません。

コミュニケーションを成り立たせる要素は4つだと考えられます。

「情報」「送り手」「受け手」「場」です。


意外とこの最後の「場」というのが忘れられがちですが大事なものです。例えば、メールではよい「場」はなかなか作れません。これがメールのコミュニケーションにおける最大の弱点のように感じます。

リーダーのコミュニケーションの話に戻すと、最近ではリーダーの「受け手」としての役割ばかりがとりざたされているという感じがします。

しかし、本当にリーダーに必要なのは「受け手」の機能以上に、まずは「送り手」の機能のはずです。自分のチームどのような理念と思いに基づいて運営するのか、中期的に自分たちはどちらの方向に向かおうとしているのか、ここではどんな行動をすると褒められるのか、どんな行動をすると叱られるのか、そもそも自分は何を信念にして何を実現させたいと思っている人間なのか、そんなことをしっかりと発信していくことがまず求められるはずです。それなしで良い「受け手」ばかりをやっていると「ただの人はいいけど使えない人」になってしまいかねません。

そうはいっても「送り手」機能が強すぎる人には、「受け手」の勉強をさせる必要があるだろうという指摘もあるでしょう。しかし、超ワンマン的な特殊な人を除いては、意外と「送り手」機能が強い人というのは、どういう感じで「送る」と相手によりよく伝わるのかということを常に考えているので、「受け手」心理を自然に学んでいるケースが多いように思います。

ですから、そこそこ「受け手」機能も備えているということになります。

また「送り手」が上手に情報を送るためには、「場」作りにはかなり腐心します。良い「送り手」は「場」がコミュニケーションにとって非常に大事なことを経験から知っているからです。

よい講師は冒頭によい「つかみ」を必ずします。これは「場」の大切さを知っているからです。よいコメディアンは冒頭によい「つかみ」を必ずします。これは「場」の大切さを知っているからです。オバマ大統領の演説がかくも人を動かしたのは、それだけの「場」を見事なまでに作っているからです。

このような1対多の場合だけでなく、1対1のコミュニケーションでも「場」は大事です。キャリアカウンセラーのgcdfでいうところの「関係構築」というのは、まさにコミュニケーションにおける「場」つくりです。このカウンセラーには安心して話ができるという信頼関係が成り立つ「場」をいかにつくるかは、カウンセラーにとっても最大の勝負どころです。

ただし、こちらは「受け手」としての「場」作りへのアプローチです。リーダーはカウンセラーではありませんから、このアプローチも有効で必要ですが、これだけではいけません。やはり良き「送り手」を強く意識する必要があります。

《2009年11月4日》 キャリアカウンセラーがらみの仲間で品川に居ました。すごいお店です。それはそうといろいろとお話していると、我がふりを直すことを含めてよい勉強になります。ありがとうございます。 

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