日本企業の人事部~その役割の本質と課題~
東京工業大学にて開催されていた経営行動科学学会の年次大会に参加してきました。

といっても人事担当者向けに公開されたシンポジウムをショット買い(1000円)して聞きに行った感じです。講師陣は超豪華で、一橋大学の守島先生、神戸大学の金井先生と平野先生、そして指定討論者としてシティグループ証券の中島豊さんといったメンバーです。

タイトルは「日本企業の人事部~その役割の本質と課題~」です。

ちょうど来週の火曜日に新しい人事内プロジェクトのキックオフをやる予定で、その仕込みを練っていたところでもあり、タイムリーです(私が用意していると同じネタを金井先生が使っていました)。キックオフについては仕掛けを思案していたところ、一緒に取り組んでくれるパートナーが忽然と現れたり、何かにつけて真剣に考え始めると、ネタが舞い込んできたり、支援者が出てきたりするところが、ビジネスの面白いところです。

「日本企業の人事部~その役割の本質と課題~」というタイトルは、人事部が大きな変革を求められて久しいにも関わらず、それに対する解が描き切れていないことからの問題提起でしょうか。守島先生のレジュメには冒頭に「人事部門は今、批判にさらされている」とすらあります。

さて、いわゆる昨今の人事部改革論は2分されるでしょう。いずれにしても、いわゆる昔ながらの採用・研修・給与・評価・異動などの人事のお仕事を粛々とやっているような人事部ならもういらないということです。これは間違いありませんね。

①人事部不要論

八代 尚宏氏による「人事部はもういらない」が発刊されたのは1998年。既に10年が経過しています。人事部をなくしてどうするのかというアプローチにはこれも2つあります。

分権化アプローチ…人事部が掌握してきた人事機能をラインに委ねる。
市場化アプローチ…会社主導の指令的人事配置を個人の選択を起点にした社内市場メカニズムにかける需給調整機能に委ねる。

いずれも、まったく人事機能はなくならないでしょうが、シェアードサービス、アウトソーシングを用いれば、人事部は本当になくても回るのかもしれません。

②戦略型人事部もしくはビジネスパートナー型人事部への転換

ディビッド・ウルリッチの「HRチャンピオン」(この本の日本語訳が出たのは1997年です)でいうところの「戦略パートナー」「変革推進者」としての人事の機能を推し進める考え方ですね。金井先生や守島先生はかねてからご指摘されていることですが、しかし本当の戦略型人事部・ビジネスパートナー型人事部となるまでのロードマップは、まだ誰も描けていないといってもいいと思います。

誰も描けていないのであれば、描いてみて、そして実践してみたいと思うのが、実務家の気概です。といった思いで下期に突入しています(が、トラブルも多く時間予算のやり繰りに苦労する今日この頃です)。

人事部はもういらない人事部はもういらない
(1998/05)
八代 尚宏

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MBAの人材戦略MBAの人材戦略
(1997/10)
デイビッド ウルリッチ

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《2009年11月07日》 初東京工業大学、初大岡山でした。今日もいろいろな方に出会えました。かなり久しぶりの方も多く、この手のイベントにお邪魔する楽しみでもあります。


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