古いものを伝えた人への責任
あけましておめでとうございます。

元旦は1年の365分の1の日でしかありませんが、されど365日の1番最初の1日であり、やはり気持ちは引き締まります。東京は正月らしいキリリとしたお天気です。

毎週金曜日は食べ物の話を書いていますが、お正月に曜日の感覚もないので、今日は普通のブログにしてみます。元旦ですので、何かの決意表明的なものを書くべきかもしれませんが、恥ずかしいのでやめます。今年はいくつかプライベートでは試しに数値目標を掲げることにしました。はたしていくつ達成できるでしょうか。

さて、年末26日に開催された慶應義塾大学キャリアラボのスーパービジョンで花田先生が1日遅いクリスマスメッセージをくださいました。

「クリスマスプレゼントに何をもらえるとうれしいか、ワクワクするか」という問から始まります。

あるお医者さんはタイムカプセルが欲しいといいます。最先端の医学の進歩に直面すると、15年前・20年前にその技術や薬があれば、あの時の患者さんを救えたはずだ、タイムカプセルがあればそれを実行できる……との思いです。

でも、当たり前ですがそれは無理です。
ですから、今できる限り、今の患者さんに一生懸命に最先端のサービスの提供を行うことが大切なのだとそのお医者さんはいいます。「医学の進歩は速い、それと同時に患者さんの命は重い」、だから医師はその速さと重さを常に肝に銘じておくのが必要なのだ、と若い医師の卵の人たちに伝えているそうです。

前を向いて生きている人であれば、常に新しい知識や実践メカニズムを求めています。自分の成果を改良し、工夫を重ねています。花田先生はまさにそういう方です。年末に過去の配布物を整理していましたが、一見似たようなPPTの資料も、微妙に変わってきています。以前は使われなかった言葉がある時点から突然出てきたりもしています。

新しいものを構築し続けるジレンマとして、古いものを伝えた人たちに対する責任はどうするという難題が発生します。ですから、責任を優先的に重んじる役人等は古いものを否定せずに新たなことをやるのでわかりにくい行政が生まれます。いろいろなパッケージベンダーも責任追及が怖くて、一度提供したパッケージは固定的に運用し続けます。もっといいものがあるとわかっていてもやらざるを得ないという判断もあるのでしょう。

これに対して花田先生は、前出の医師と同じ思想で対処されています。一生懸命に新しいものを取り入れ、それを今の相手に伝えないと、むしろ過去に接した人々に申し訳ないし、今接している人々にも申し訳ないという気持ちです。中途半端なことや、流す人生を送ってしまったら、以前に接した人々に申し訳ない。できればタイムカプセルで過去に戻って最新のアイデアや方策を伝えたいがそれができない以上、常に新しいものを語り続けるしかない、………そんなお考えなのだと思います。

以前に花田先生が書籍をほとんど出されない理由を伺いましたが、まさにここらあたりの考えと共通しているように感じます。

でも、タイムカプセルなしでも過去は変えられます。

それは継続的に関係を持ち続けることです。継続的に出会いの場を持ち、新しい先生の考えを吸収することにより、過去を変えたのと同じ効果が得られます。実は関係性というのは、創るよりも、継続する方が何倍も難しい……。しかし、その継続性を持ち続けることにより、過去を変えることができます。「今の自分」を多くの付き合いのある人に理解していただくことは大切なことです。最近出会った人だけでなく、過去の歴史の中に出会った人に対しても同じです。これは相当に大変ですが、とても実り多いことでもあります。

年賀状をみていて、この花田先生のお話を思い出しました。ブログなんかも小さいですが、過去を変えるささやかな力はあるように思います。

《2009年1月1日》 元旦です。とてもキリリとした正月らしい天気。葛西臨海公園までふらふらと歩いてでかけましたが、水族館も売店もレストランも今日だけはすべてお休みで、人もまばらでのんびりといい雰囲気でした。


ビジネスブログ100選
blogram投票ボタン  
↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を
関連記事
スポンサーサイト
【2010/01/01 16:08】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<ワークライフのキーフレーズ | ホーム | 軽めのリフレクション2009>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://jqut.blog98.fc2.com/tb.php/728-ea77661b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |