「大木屋」
昨年もいろいろな新店(特にB級)に行きましたが、年も無茶苦茶押しせまった日に訪問したこの店がやはりインパクト度ナンバーワンだったと思います。それでは7つのインパクトをご紹介します。

①完全予約制。かつ5名以上でないと受け付けないようです。この日の予約は20時10分。隣のテーブルは20時でした。この日は3組で一杯です。テーブル席が2卓(不揃いなパイプ椅子です)とお座敷席。お座敷席は人数によって1グループか2グループかになるのでしょうが、当日は手慣れた常連の1グループが使用していました。予約をしたのは確か1カ月半くらい前。その時点で年内の候補日を2~3日らいしかもらえなかったほどの盛況具合です。

②外からだとまったく店だとは気付きません。他の客が入って宴会が始まれば、騒ぎ声と肉の匂いで店だと外からわかるのかもしれませんが、看板も気配もないので、初めての人は住所表示を頼りに行く以外に方法はありません。昔は看板が出ていたらしいですが。しかも、谷中銀座からちょっと入った路地裏といってもいい立地で、たどりつくまで不安感はつのるばかり、最初からエキサイティングです。

③壁に書いてあるメニューは、これだけ。

    セット料金 
      5人 17,500円
      6人 18,000円
      7人 20,000円

あとはなかったです。それにしてもこの設定、どうにも1人当たりの単価がわからない設定です。どうして5人と6人の差は500円で、6人と7人の差は2000円なんだろう…とか。

④飲み物セルフサービス。アルコールは、ビールと日本酒。冷蔵庫に取りに行きます。れから、飲み終わったピンはテーブル毎に置く場所が掟で決められています。そこに置かないと叱られます。掟は他にもあり、鞄やコートを置く場所も決まってます。置く場所は潤沢ではなく、お隣の常連さんは何と鞄とコートを日暮里駅のコインロッカーに入れてきたよと軽装で来店されていました。すごい。もうひと組のお座敷の常連さんは、大きなジップロックみたいになったビニール袋を持参しており、それにせっせとコートを入れていました。これらの常連さんの対応には匂い対策もあるようですが、私はそんなに匂いが気になるタイプの店とは感じませんでしたが。

⑤取り皿が用意されていません。箸とヘラです。取り皿というシステム自体がありません。そして、一品が終わらないと次のメニューに行けない仕組みになっています。したがって、遅れて来た人に取り置きができないので、遅れた人は到着時点以降のメニューしか食べられないことになります。今回はもっともここに来たかったといっていたN社のOさんが、仕事で遅れて悔し涙を飲んでいました。コップだって、ビールも日本酒も1つでがんがん行きます。

⑥そうそう紹介が遅れましたが、このお店、一応一般的には「もんじゃ焼屋」になっています。鉄板を囲んで食べるのですが、もんじゃ焼はバケツみたいなボールに入って最後に登場します。コース料理のプロセスはまさにお客様参加型というか、お店の指示にしたがって我々も働きます。各プロセスにいろいろな掟があります。いつも社内では指示ばかりしているはずのW社のマネージャーOさんも従順に指示にしたがっています。W社のKさんは一生懸命にもんじゃを抱えて混ぜてくれていました。

⑦で、ようやくメニューの紹介ですが、1つを食べ終わると次にいけるという流れですが、遅いグループは次を促されます。ですから、全員が定刻に集まれることを前提にセッティングをしないと、遅れた人も早く来た人もそれぞれ別の意味でつらいことになります。ほぼメニューは固定のようですが、最初はカツオたたきが山盛りででてきます。玉ねぎがさらに山盛りで居座っています。えーっ多いなと思うのですが、ビールを飲みながらサクサクと消えていきます。

次がメインです。肉です。塊です。面倒なので写真はアップしませんが、本当に塊です。高さは何センチあるんでしょうか。塊です。そして、ここでの掟は肉には客はさわってはいけないことです。お店の方がころ合いをみていじくってくれます。で、その間私たちが何をすればいいかというと、ニンニクのスライスをひっくり返してキツネ色に焼きあげる役割です。そして、指示のもとにそのニンニクのスライスを肉の上にのっけると焼きあがり。お店の方が、包丁を入れて食べやすい大きさにスライスしてくれます。焼き具合はレア目、っていうかあんな分厚いものの中心部まで完全に火が通るわけがありません。この時点でまだN社のOさんは未着ですが、遠慮なくどんどん食べます。残しておいてあげたいのですが、取り皿がないので残しておいてあげることもできません。別に意地悪をしたわけではありません。

肉が鉄板から消え去るのを待つように次が来ます。この日は牡蠣。どでかいです。それもテンコ盛りです。多分季節によってここの部分は違うのでしょう。お隣の常連さんには、お店の方がたまには次はカニにでもしようか。ただ、何千円か余計に欲しいけど、といっていました。この牡蠣、長ネギとバターで鉄板上で炒めます。炒めるのは私たちのお仕事です。的確な指示がきます。でも、肉の時のような厳しいレギュレーションはありません。牡蠣もお酒が進みます。肉も凄かったですが、実はこれが一番お薦めだったりするかもしれません。

牡蠣が鉄板から消えると、次の出番です。なんとも表現がしがたい巨大メンチカツが出てきます。縮尺を間違ったみたいな世界です。そして、どでかいボールいっぱいのキャベツが続きます。メンチカツの大きさは、小さ目の恐竜の卵くらいです。まずドカンと鉄板の上にメンチカツが置かれ、そのメンチカツの周囲にキャベツを目茶目茶大量に敷き詰めて、土手のようなものをつくります。もんじゃ焼きのどてみたいな要領ですすが、もっと分厚い土手です。そしてその中央に恐竜の卵を鎮座させます。まさに巣の中に卵が置かれているような絵柄です。ビジュアル的にも素晴らしいメニューです。そして、いよいよ厳かな儀式のごとくメンチカツに切れ目を入れます。そうするとこれはもう何とも例えようのないシズル感あふれる音響とともに肉汁がジュワジュワほとばしり出て、キャベツを肉汁色に染めていきます。隣のテーブルでこれをやっているとついつい覗き込みたくなるようなパフォーマンスです。そして恐竜の卵をキャベツと一緒に食べますが、山盛りあったのがこれもまたスルスルとなくなっていきます。肉汁を受けたキャベツの美味しいこと。これは肉の塊をしのぐ名物料理です。

実は少し前からバケツのような巨大なボールが届いています。合羽橋商店街にいって一番大きい奴買ってこい、といわれて買ってきたような大きさです。そうです、もんじゃです。お店の方に指名されたW社のKさんが混ぜてくれます。結構、疲れそうな仕事です。相当な重量です。このもんじゃ焼き、なんと土手をつくりません。さっきのメンチカツで土手をつくったからいいかというわけではないと思いますが、いきなり鉄板にぶちまけて焼きます。ここでも凄い音響です。そうそう鉄板の温度調整にも折々に厳しい指導が入っています。それにしても、このボリウム感あふれるもんじゃは感動的です。屋台で焼きそばを大量に炒めているような規模感があるもんじゃです。でも、これもするするとなくなっていきます。もんじゃだけでも一食分ありそうなくらいですが。

あれこれと掟は多いお店ですが、1つ1つのメニューにパフォーマンスと遊び心を加えた工夫がされており、掟もまったく窮屈さを感じません。新しいメニューに驚きながら、食も会話も進みます。そして、すごいボリウム。コストパフォーマンスもすぐれています。かなり飲んでも5000円には達しない、です。さらには、何といっても話のタネになります。誰かに話したくなるインパクトです。

ただし、全員がほぼ定刻には集まれることというのが重要な条件です。あと、店探しに迷ったら深みにはまる前にすぐに誰かに電話をすることです。それからお昼ご飯は極力抑え目で。そして荷物は少なめで。指示には明るく素直に従って。これらがクリアできれば至福の時を送れます。

で、二次会ではマッコリでした。あんだけ食べてもまだ飲めました。

《2010年1月29日》 食品SS(シェアードサービス)連絡会の給与担当者講座アドバンス・ベーシック合同での締めくくりの会。多くの参加者が得るものがあったようで、会と講座を立ち上げた者の1人として本当にうれしいです。思いをもってすすめてくだった事務局・講師の皆様と、熱心な参加者の皆様に感謝です。てことで、最後は八重洲で終電まで。ここのところたいていは終電で帰っており大人です。


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【2010/01/29 23:15】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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