社会人教育の歴史変遷②1960年代~1980年代
学びYA第3回の「社会人学習の過去・現在・未来」の続きです。
今日は1960年代以降の「社会人学習」の歴史変遷をたどります。

【1960年代】ST(sensitivity training)の大流行

これまでの社会人教育が導管モデルとしての限界を露呈して「机上の空論である」「実践的ではない」との批判を受けたことに対して、目に見える効果への期待にこたえるかたちで一世を風靡したのが、この時期のSTだそうです。高度経済成長期の火の玉ビジネスマンの育成訓練にもとてもフィット感があったのでしょう。しかし、その劇的な効果ゆえに行きすぎも招きブームは早期に終焉、しかしSTの亜流としての「地獄の特訓」「自己啓発セミナー」は今でも根強く展開されています。おそらく全日本人が一丸となってある方向に向かっていた時代観も背景にはあったのでしょう。逆に多様化した今の世の中でも、この手のものは一定のニーズがあると感じます。個人的には苦手だけど。

【1970年代】OD(organizational development)

私が社会に出た1985年当時もまだ主流だったかもしれません。谷垣総裁みたいな「みんなで一緒に頑張ろう」的な奴です。労使一体型の経営がペースであり、ある意味とても日本的な思想です。しかし、コンテンツ的にはアメリカから導入した科学的なメソッドが活用されていました。チーム作り、組織一体感を目指すこのアプローチは今でも健在です。確かにスコラコンサルタント、ジェイフールさんなんかは、その流れかもしれませんし、若手・新人育成もこの流れの延長上のものが大半でしょう。こういったパワーによって、日本はオイルショックやドルショックを乗り越えてきたのですね。ODの教科書といってもいい「クリエイティブOD」という超高価な本がありました。私もよく活用しましたが、いろいろな研修ゲーム、アイスプレーキングの原型の大半はここにありました。誰が作った本だったんだろう?

【1980年代】パッケージ型プログラムの登場

本格的に人材育成が産業になってきた時代ともいえるでしょうか。最盛期には単体で15億円を売ったというおばけプログラムである「PSS」を提供する富士ぜロックス総合研究所ができたのは1982年、モジュール型のメソッドで一世を風靡したウィルソン・ラーニングが設立されたのは1981年。両社ともにそれまでとは一線を画した優れた営業スキル研修を提供しました。コンテンツの多くはやはりアメリカで開発されたものですが、標準化された教材を用いたパッケージのライセンス展開という手法により、研修の量産化が可能になりました。研修対象者が拡大した時期でもあります。
また、この時期のもう一つの動きとしては、MSCとリクルートによるアセスメントの登場です。大卒社員であっても課長になれないということが現実になった時代であり、年次横並びの出世が崩れ、選抜・選別が必要なことが誰の目にも明らかになってきた時代だったともいえます。

なんて感じで続きますが、城取さんのお話はとても面白かったです。適当に私の意見が加わっていますので、何か誤認などがあれば、私の責任ですのでご了承ください。

ということで、ちょっと疲れたので、続きは明日。

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【2010/03/22 23:42】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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