人事の書棚から 028-030
今日で10回目になりますが、「人事の書棚から」を続けます。
なんでこんなの書いているかは、5月5日のブログをご確認ください。たいした理由ではありませんが。

人事の書棚から:028 「日本的雇用システムの特質と変容」
文京大学の谷内篤博先生の著作です。谷内先生は10年以上も歴史のある「S-HRM研究会」という人事関連の実践共同体を主宰されており、毎年6月と12月に定例会が開催されています。一度、そちらで発表をさせていただいたご縁でお付き合いが始まり、何度もご来社いただいたりと大変お世話になっています。この研究会、続き方が筋金入りです。長く続く実践コミュニティに必要なエッセンスが詰まっています。メンバーも魅力的な方が多く、毎回、楽しみにしています。
さて、本書ですが、現在の環境の中で新しい人事制度を構築する必要に迫られている方が、これまでの日本を振り返る必要性を漠然とした不安感とともに感じた時に読むといいと思います。その漠然とした不安感こそが大切であり、人事担当者として必要な素養なのです。正直言って漠然とした不安を感じることがあまりない人には、人事の仕事は向いていないと思います。専門書ではありますが、谷内先生の文章はとっても読みやすいです。

日本的雇用システムの特質と変容日本的雇用システムの特質と変容
(2008/03)
谷内 篤博

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人事の書棚から:029 「孤独の力」

明治大学の諸富先生の著作です。本書は慶應義塾大学丸の内シティキャンパスが開催している「夕学50講」で諸富先生がお話になった際に購入し、なんとおちゃめなサインもいただいています。ここのところの日本の傾向として、「ひとり」でいることがみじめで良くないことという風潮が強くなっています。特に学校世界ではこのプレッシャーは強く、会社組織でも仲間外れになる恐怖は蔓延しているといえます。その結果、「つきあっているのは『知人』ばかりで本当の『友達』はひとにぎりだ」という言葉にあるとおり、「ひとり」になることを避けるために無理に人と付き合うことに疲弊しつつ、本当に支えてくれる友達がいないという現象がおきています。暖かい目線でそんな泥沼から「ひとり恐怖症」の人を救ってくれる本ですマイ・スペースを持とうという実践編が最後についています。

「孤独」のちから「孤独」のちから
(2006/01)
諸富 祥彦

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人事の書棚から:030 「メンタルヘルス入門」

昨年末に58歳のお若さで逝去された島先生の著作です。GCDFの継続学習でお会いした方も多いのではないでしょうか。日本のメンタルヘルス界、EAP界にとっても、先生のご逝去は大きな損失ですね。本書は、キャリアカウンセリング協会スーパーバイザー養成講座の課題図書にもなっていますが、企業内のメンタルヘルス担当者になった人が最初に読む本としてとても適しています。新書本で読みやすいですし。
本書の最後に、自分自身のメンタルヘルスを保つための3つの「マイ」というのがあり、その3つ目が「マイスペース」です。諸富先生のご指摘とみごとに一致しています。

メンタルヘルス入門 (日経文庫)メンタルヘルス入門 (日経文庫)
(2007/04)
島 悟

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《2010年5月18日》 長男がアメリカの大学に1年弱行くことに。卒業もおそらく1年延びるのですが、この1年が就職戦線に大きな影響を与える理不尽な世の中ですね。いずれにしても、自分に力と勇気をつけるのが最大のセーフティネット。


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【2010/05/18 23:34】 | 書籍紹介 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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