新入社員研修から ~新人を育てるのは先輩の潜在的欲求
某テレビ局の番組用ということで、webアンケートがありました。

新入社員研修に関するものです。

入社前研修、新入社員研修の実施の有無と内容を聞いた上で、ここ数年強化しているものは何か、特に今年の新入社員研修で意識したのは何か、新人の育成期間はどのくらいか、外部への委託比率は昨年と比べてどうか、一人あたりの費用は昨年と比べてどうか、といった質問まではいいのですが、そのあと「ゆとり世代」についての質問が続きます。

□新入社員に対して「ゆとり世代」の影響を感じますか。
□上記質問で「感じる」と答えた方にお聞きします。どのような点で感じますが、できるだけ具体的にお書きください(エピソードでも結構です)。
□「ゆとり世代」に対して、特に社員教育として重要だと考えることがあればお書きください。

こういうのってとても好きではありません。あきらかに今年の新入社員に「ゆとり世代」というレッテルを貼って番組作りをしようという魂胆がみえます。この手のアンケートは落とし所(仮説ですね、失礼しました)を明確にした上で設問を作るので、こんな番組のストーリーにしたいのかなということを感じてしまいます。

いよいよ「ゆとり世代」が社会に大量に入ってきた。今年の新入社員研修では、企業は「ゆとり世代」対応に追われている。リーマンショック以降、企業の教育予算は削減の傾向にあり、今年の新入社員研修では予算削減を受けての研修の内製化が進んでいる。そんな研修担当者が直面するのが「ゆとり世代」新入社員だ。研修担当者は今までにない「ゆとり世代」の行動に頭を悩ませている。(エピソード挿入)。企業は「ゆとり世代」新入社員を早期に戦力化するために、従来とは違って………。

違っていたら、ごめんなさい。それにしても、こういう予定調和的、思考停止的なレッテル貼りをしていると、どんどん本質から遠ざかっていくものです。

さて、当社の新入社員研修は昨晩(!)終わりました。

研修最終日、各自からの決意表明をもらい、研修に関与した人事メンバーも全員一言ずつコメントをし(これが実によかった)、私のお話で締めくくりです。当社の新入社員研修では、多くの現場社員に参画・協力していただことにしていますが、担当者がカウントしたところでは、なんと関与した社員は200人超、期変わりの忙しいタイミングなのに大変な人数です。新人を育てたいというのは、仕事を愛している先輩には潜在的にある欲求なんだとやっぱり個人的には思います。また、そんな先輩が多い組織は、人を育てる風土が息づいているのだと思います。

でも、これで研修は終わりません。最後の最後は新入社員主催の打ち上げです。私を含めた人事で研修に特に関与した4名もお招きいただきました。就職活動中、内定期間中、研修中、そして昨日までの、写真と映像を交えた作品をいつのまにか作ってくれていたり、わたしたちへのメッセージも極めてこったボリウムのあるものが用意されていました。ここでは上手に表現ができませんが、一言で言って「感動レベル」の打ち上げです。

研修全体で彼らは、多くのことをインプットしたと思いますが、これからはインプットとともにアウトプットが当然に求められます。最後の打ち上げは、彼らとしての現段階での最高のアウトプットだったと思います。そしてその中で、自分たちもしっかりと楽しんでいるのが何よりも素敵です。実際のビジネスの中で同じようなことを味わえることを願っています。

「ゆとり世代」なんていう陳腐なレッテルは貼らずに、いつまでも一人ひとりの個性ある人間として向き合っていきたいと思います。

《2010年5月8日》 さわやかなお天気。キャリアカウンセラーの資格gcdfのクラス・クライアント役の日なのでそろそろ出かけます。母校で同窓会企画をやっており、夜からはサークルのメンバーと合流予定。


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