人事の書棚から040-042
また、2日空きましたが「人事の書棚から」をまた続けます。スタートしたなんてことない動機については、5月5日のブログをご確認ください。
さて、今日は先週のラーニングバーに登壇された酒井穣さんの特集(?)です。ラーニングバーでは、途中から会場の勢いもあって、酒井さんもかなりのりのりになっておられ、小さく飛び跳ねながら語られていました。

人事の書棚から:040 「はじめての課長の教科書」

酒井さんの最初の著作ですよね。教科書本ブームがその後に起こっていますが、そんな火付け役の1つだと思います。ちょっと安易な紹介で失礼ですが、この本の帯の内容を引用します。ミドルに日があたるのは素晴らしいことです。

〓課長が知っておくべきこと、すべて教えます!〓
  ●部下が失敗しても、そのまま部長や経営者に報告してはならない
  ●課長は家族的な方法で部下をまとめることが求められる
  ●感謝の意を伝えることで、部下に進むべき方向を伝える
  ●予算の数値目標には説得力のあるストーリーを用意する
  ●社内政治は仕事を有利に、かつ効率的に進めるために利用する
  ●ギブ&ギブの姿勢で、キーマンにとって有用な人材となる
  ●仕事の合法性の判断の頼りになるのは、自らの常識と良識
  ●海外駐在では、帰国後のポストがない前提で準備をしておく
  ●部長を目指すなら、自分の課を部に成長させるのが正攻法

はじめての課長の教科書はじめての課長の教科書
(2008/02/13)
酒井穣

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人事の書棚から:041 「あたらしい戦略の教科書」

「教科書」本がたくさん出ていますが、教科書の名にふさわしい条件は「平易」「網羅的」「実践的」の3つだと思いますが、この3つを兼ね備えた本です。以前にこのブログで紹介した際に、文字色を変えて引用した個所を再引用してみますね。かなり自分が引用した個所に傾向があるのがよくわかります。

「現代における戦略とは、現場に近い各分野の専門家が、ボトム・アップ的な方法で、その立案以前の段階から積極的に関わっていくべきものになったのです」
「『戦略のプレゼンは完成したのだがら、あとは戦略の実行だけだ』では順序が逆で、『優れた戦略の実行には何が必要なのか』という視点が必要なのです」
「戦略プロジェクトのメンバーに必要な資質があるとすれば、それは現状維持を嫌い、大きな危機感を持ちながらも、希望を失わない態度です」
「『我々は変わらなければならない』という点において同意できない人が、戦略プロジェクトの中心メンバーになることは、戦略には致命的です」
「戦略の立案を密室で行うことは、犯してはならない『現代社会のタブー』なのです」。

私は自分の方がその分野については明らかに勉強していると思ったり、明らかに強い思いやビジョンを持っていると思う分野の戦略立案に加わることができずに、思いのない人が作文した陳腐な戦略が出てきて、それを実行することを役割とされた辛い経験がかなりあります(もちろん可能な範囲内で実行ベースで求める方向にいじりはしますが)。以前のこの本を紹介させていただいたブログを書いたのは、前の会社をやめる1週間ほどですので、今から考えると、おそらくそんな経験が前の会社の退職理由の本質なのだと思います。自分が今、メンバーに同じ気持ちを起こさせていないか、改めてよく見つめなおす必要があります。

あたらしい戦略の教科書あたらしい戦略の教科書
(2008/07/15)
酒井 穣

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人事の書棚から:042 「英会話ヒトリゴト学習法」

3冊目はあえて最新書ではなく、こちらにします。というのは、ラーニングバーの席上でこの本が一番売れていないと少し嘆いておられたからです。
ラーニングバーの中で、積極的学習者、消極的学習者、学習拒否者という話がありました。人は学習へのスタンスでこの3者に区分され、積極的学習者10%、消極的学習者60%、学習拒否者30%の比率でおおよそこれには分布しているそうです。個人的には学習拒否者はもう少し少ないような気がしますが。
積極的学習者は勝手に勉強を進めるので問題はないのですが、人材育成担当者の役割の1つは、消極的学習者がいかに積極的学習者になるかを後押しできるかにあるともいえます。
ラーニングバーの場で酒井さんが会場に確認したところ、当日の参加者の半数以上が積極的学習者に手を挙げていたと思います。しかし、ここで話は終わりません。その次の酒井さんからの質問は「この中で英語がしゃべれる人は手を挙げてください」。これにはほんとにまばらにだけ手が挙がります。さらに「英語が必要だと言われ始めたのはいつでしたでしょうか」「それから英語を勉強をしていたらそれなりにはしゃべれるようになっているはず」「必要だといわれている英語の勉強もしないで本当に積極的学習者だといえるのでしょうか」と続きます。やられた、という感じです。
ただ、「必要だといわれている英語の勉強」というのは典型的な外からの動機付け。受験勉強も同様ですが、外からの動機付けによる勉強は、必要に迫られない限りなかなかできません。そんな状態の方が読む本です。

英会話ヒトリゴト学習法英会話ヒトリゴト学習法
(2008/10/17)
酒井 穣

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《2010年5月24日》 人との縁は作るよりも維持することが難しいというのは、私が常にいましめている言葉ですが、ふわっと維持されているかされていないかわからなかった人と、別の人のご縁で再開できるというのは、また格別です。そんな日比谷の夜でした。ありがとう。


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【2010/05/24 23:18】 | 書籍紹介 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
驚きました
実はいつも、こちらのブログをRSS登録して読んでいます。そこでまさか自分の本がこんな形で紹介いただけるとは、驚きました。人事のプロからの評価、とてもとても嬉しいです。

引き続き、書棚シリーズを楽しみにしております。今後とも、よろしくお願いします。
【2010/05/25 13:46】 URL | 酒井穣 #enDmEMOA[ 編集] | page top↑
Re: 驚きました
酒井さん、コメントありがとうございました。また、ラーニングバーではお疲れさまでした。軽やかにちょっと跳ねながらお話をされていたお姿がとても印象的です。何度もラーニングバーには出ていますが、最高の盛り上がりでした。何かの機会にゆっくりとお話でもできると嬉しいです。
【2010/05/27 00:22】 URL | ※じぇい※ #-[ 編集] | page top↑
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