人材育成「退国」から人材育成「大国」へ~Works100号
リクルートワークス研究所の発刊する「Works」誌が創刊100号を迎えました。

創刊1995年といいますから、15年間の歴史です。この15年間、日本の人事界はあまり良い時代だったとは必ずしもいえません。そんな中で、真面目で真摯な編集姿勢、そして商業主義から離れているからこそ可能なセンスの良い紙面構成と表紙を貫いてきた姿勢にはとても共感が持てます。あとは、ネットで全体を公開していることと、データの検索もかなりやりやすくなったことも好感点です。以前にこのブログでも書きましたが、人事関連誌紙は多くあるものの、人事担当者は「Works」「人材育成」「労政時報」の3誌さえ読めば基本的に十分です。というか3誌を熟読するだけでも結構なボリウムです。

で、100号のテーマですが、『人材育成「退国」から「大国」へ』。表紙には以下のような文字が並びます。
「人は育つのか。育てるのか。日本企業の復活への道は、その議論から始まる」。

今年ワークス研究所はこのテーマを追いかけるそうです。

それにしても、さすが100号。実に力が入っています。ほかにも充実した読み物がいくつもありますが、印象的なのは大久保所長が6連続対談をこなされていることです。仙石由人、野中郁次郎、金井壽宏、守島基博、松沢幸一、藤田晋と、実に相手も魅力的です。

序盤で1つ現場人事マネージャーによる座談会があるのですが、光栄なことにこれに参加させていただきました。ファシリテーターは東京大学の中原淳先生。そして、例によって冒頭ではレゴブロックを使ったワークです。
今回のレゴ・ワークは2回やり、最初は「バブル期前後の職場の人材育成をレゴで表現する」。そして2回目は「バブル期前後の職場の人材育成をレゴで表現する」。ラーニング・バーの古くからの常連の方は、どこかで経験した機会もあるかと思いますが、このレゴ・ワークは自らの中にある経験を「かたち」として表出化して、それをもとに具体的な語り合いをする仕掛けです。レゴには人形のパーツや、自転車のパーツ、タイヤのパーツ等、様々なパーツがあります。小山編集長も入って6名でこれらのパーツをフルに活用してレゴをそれぞれ作りましたが、なかなか面白いものです。Works誌にはおのおののレゴの写真が綺麗に掲載されています。それにしても、自分のレゴ・ワークが写真で全国公開されるとは考えていませんでしたが。

この座談会でも、やはり「人は育つのか。育てるのか」は大きなテーマになっています。座談会のタイトルは『バブル期と現在の人材育成を比較。「村的」育成から「仕組み化」に注力した20年』となっています。私は座談会の中で昔の職場を「小宇宙のように自分の生活のすべてが内包されていた」というような表現をしましたが、自分と職場が融合していたような感覚があります。そんな中では、人事部が関与しないところで、人は育ちます。人を育てます。間違いなく、今の自分があるのは、あの時のあそこにいたからだと思っています。その時の人を育てる手法が良いとか、良かったとかいっても基本的には何もなりません。変化した環境の中で今、何をやるのかが大切です。

ただし、ノスタルジーの対象としてでなく、もう戻ることのない成功サンプルとして過去をみるのはOKです。おそらく過去から最初に学べるのは、人事部があれこれ考えても、最も接点のある場所がその気にならないとなかなか染み込まないという当たり前の事実ではないでしょうか。

《2010年6月10日》 南砂町からもスカイツリーが見えるんですね。


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【2010/06/10 23:01】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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