権力の関係
キャリアカウンセリング協会のスーパーバイザー養成講座から。

ここでいうスーパーバイザーとは、キャリアカウンセラーをスーパーバイジーとして、スーパーバイズをする人(すみません、禅問答みたいな説明で)。日本ではまだまだ成熟していない分野ですが、キャリアカウンセラーの卵が数万人いる現状を考えると、クライアントを守るためにも必要な役割だと痛感します。一念発起して、この講座で半年間学ぶことにしたのですが、実業に役立つこと、はっとさせられることも大変に多いです。

ちょっと古い話になるのですが、先々週のセッションでは、スーパーバイザーとスーパーバイジー(カウンセラー)、カウンセラーとクライアント(相談者)の関係についての話がありました。よくGCDFでも二重関係がとりざたされますが、それですね。

基本的には、クライアントはカウンセラーに見捨てられたくないという本能が働きますから、両者の間ではその時点である種の権力構造がそこに生まれます。ですから、クライアントが発言した言葉が本当にクライアントが伝えたくて口にしたのか、意識的・無意識を問わず、カウンセラーのために口にしたのかはよく考えなければなりません。特に「何かをすれば何かをしてもらえる」というような搾取的関係にある場合はそうですね。よりよい仕事を紹介してもらえる可能性があるとか……。

これとまったく同じことが、スーパーバイザーとスーパーバイジー(カウンセラー)との間でも成り立ちます。搾取の関係とまではいかないかもしれませんが、権力の関係や強制される関係がゼロであることの方が少ないかもしれません。ですから、スーパーバイザーは、スーパーバイジーであるカウンセラーが今、話している言葉は、意識的無意識を問わず「言わされている」言葉ではないかを十分に考える必要があります。

身近なところで、権力の関係、強制される関係といえば、上司・部下関係です。上司と部下の間の会話には、本当に気をつけなければなりません。部下が言っている言葉の多くは、上司向けに言っている、もしくは言わされていると考えるべきかもしれません。その裏にある部下の気持ち、本当にいいたいことを理解する努力を上司はしなければなりません。相手が納得してくれたのは、本当に納得をしたのか、権力があるから納得をしたのかをよく考えなければなりません。

あらためて、こんな単純なことに気づかされるわけです。これを上司向けセミナーで聴くと素直には受け取れないのに、まったく別の切り口から学ぶと素直に心に入ってくるというのも不思議なものです。

余談ですが、権力と権威の違いってわかりますか。
権力というのは持っている人が持たない人に向かっていくものであり、権威とはまわりの人が認めるものです。ですから、「俺には権威があるんだ」といっている人は滑稽でしかないですね。

《2010年6月16日》 エレクセ・パートナーズ社の○人会。新パソナ本社内のCHO協会の会議室をお借りしました。緑あふれるオフィスです。内容は細かくは書きませんか、とても刺激をうける話が聞けました。


ビジネスブログ100選
blogram投票ボタン  
↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を
関連記事
スポンサーサイト
【2010/06/16 23:09】 | マネジメント・リーダーシップ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<人事の書棚から 064-066 | ホーム | ちょっと整理です…6月前半編>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://jqut.blog98.fc2.com/tb.php/897-16dca89e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |