「ファミリーマートらしさ」推進運動
昨晩の「自想会」にて、「ファミリーマートらしさ推進活動」についてのお話を聞きましたので、簡単に整理したいと思います。

この運動は、プランディング戦略をインナー施策に結び付けて、企業変革を成し遂げた成功例としてとらえられると思います。なかなか簡単にできることではありません。

運動開始時にはネット通販の台頭などを背景にして、2つの危機感があったそうです。

1つは外的なもの。生活者アンケートの結果、ファミマは特徴のないコンビニ、すなわち「顔の見えないコンビニ」と評価されていたとのことです。要はブランドが確立されていないということですね。
そして内的なものとしては、社内に充満する閉塞感…。

こんな状況で、アウター、インナー向けに以下のような施策を打ち出し始めます。

 【アウター向け】 
ブランドコンセプトをベースとした一貫性を持ったファミリーマートの明確な顔作り

 【インナー向け】 
「らしさ創造」に参画することを通じた、働く人間の価値観共有、目的意識の情勢

何といっても秀逸なのは、ブランド創造を契機に企業変革運動を動かしたことです。コンビニのような店舗が主役の業態においては、人の心を動かすことによって、初めてブランドも進化できるのだと感じます。

そしてキーワードは「ファミリーマートらしさ」。ファミリーマートらしさを企業活動の全方位で実現を目指すことを旗印に、2005年3月に対外的に活動はスタートします。「らしさ」というシンプルなやまと言葉は、まさにブランドの力をうまく一言で言い表していると思います。

当初主体となったのは、「らしさプロジェクト」のメンバー。全65部門から代表者が集まります。この代表者は、役職者とは限らず、会社を変えようという気持ち、社内に伝播させようという思いのある人が集まります。部門を超える刺激を受けながら、全企業的活動での社員による創造を目指します。

「らしさ」というわけですから、ファミリーマートにしかない価値をどう提供するかを皆で考えることになります。その対象範囲は、商品、接客、売り場、CSR、広告と広範囲に渡ります。

プロジェクトによってガイドラインが策定され、『ファミマシップ』と称する「らしさ」を自問する行動指針も策定されます。もちろんそれらは冊子として届けられます。これが2007年のこと。

次は浸透のフェーズです。

まず、管理職層への浸透。部長クラスから中間管理職クラスへ。
そしてそれに引き続き、2008年からは全社員対象の「1日らしさDAY」を開催。
さらには、2009年には加盟店の店長・アルバイトにまで、「1日らしさDAY」を展開。

1つひとつのカリキュラムについての話もうかがいましたが、おそらく多くのドラマがあったことでしょう。事務局によって、中味は深く深く考えられて創られていますが、本当に心を動かせるかどうかは、最後は現場勝負ですから。

加盟店向けの「1日らしさDAY」では、こんな話がいえるそうです。

 ここでは、弁当の発注の仕方も、窓の綺麗な拭き方も教えない。
 他店との対話を通じて自らの原点に立ち戻ること、
 果たすべき役割を再認識することで、
 仕事に対する「誇り」意識を覚醒させる
 そうすれば自然と窓は綺麗になって行く

そう、窓を綺麗にする手法を伝えるのではなく、窓を綺麗にしたくなるという思いを伝えるということです。


《2010年7月17日》 晴天の土曜日です。今日は珍しく午前中はお休み。先週はハードだったので、8時過ぎまで寝坊。ということで、ブログも午前中更新。これから、慶應義塾大学丸の内シティキャンパスまで出かけて、花田光世先生のスーパービジョンです。


ビジネスブログ100選
blogram投票ボタン  
↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を

関連記事
スポンサーサイト
【2010/07/17 11:11】 | マネジメント・リーダーシップ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<ファミマシップ | ホーム | 内定時期というトランジション>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://jqut.blog98.fc2.com/tb.php/929-145d1699
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |