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スーパービジョン備忘録③
キャリアカウンセリング協会のスーパーバイザー養成講座の復習をここのところ書き連ねています。

先月の終わりに中間まとめとして、渡辺三枝子先生がおいでになりました。まず、スーパーバイザーとしてのセルフアセスメント20項目を3段階で自己評価(①十分もっていると思う、②基本的には持っている、③不足している)します。実はこれと全く同じものを初回にやっています。初回の値と比較して、各自でリフレクションをします。そして、グループ討議。変わった項目について、何があって自分の評価が変わったのか、リフレクション、振り返りをします。プラスになった項目だけではありません。マイナスになったものもあります。学ぶことによって、言葉の定義自体も変わるのです。

そして、振り返りを踏まえて、自分自身の中でここで理解しなければならないこと、疑問点、課題というものが浮き上がってきます。改めて、今の自分が見えてきます。

渡辺三枝子先生からはこんなお話が。
「疑問がかなり浮かんできている状況だが、疑問そのものもまだすっきりしない感じのように感じる。ここまでの課題・疑問をすっきりとさせるのが今日の目的」。

でもって、もやもやぶつけ大会が始まりました。

《もやもや① 思いやる力について》


【私たちのもやもや】
・相手を思いやるために厳しいことはいわないというのは、本当に相手を思いやっていることにはならないと本当に思えるようになってきた。そうすると、そもそも「相手を思いやる」の定義が受講当初と今では変わってきた。
・相手を思いやるのは、同意・同情・励まし・なぐさめではない。基本的スタンスとして相手を思いやるということはあっても、思いやる行為というのはいったい何なのか。

【渡辺先生のスーパービジョン】 「⇒⇒⇒」以下は私のコメントです。

思いやるは、気持ち・態度の問題。でも、態度はかたちになる。態度には個人の価値観がかかわる。能力(コンピテンシー)は伸ばすことができる。あまり教育的にはできないが、思いやりを考える力は伸ばすことができる。「能力」という言葉を使っている思いには、向上させられるという思いがある。

⇒⇒⇒ちなみに「相手を思いやる力」というのがアセスメント20項目に入っています。

励ましや、慰めも、思いやりの1つだ。これをカウンセラーがやってはいけないと思ってしまう人が多い。カウンセラーは相手が元気になることが目的ではない。クライアントが自立しなければならない。慰め、励ましで終わってしまってはいけない。変なとらわれがあると、本末転倒になってしまう。

⇒⇒⇒これ、ぐっときませんか。

スーパーバイジー:「泣いてしまったクライアントをなぐさめてしまったのですが、これはいけないことですよね」
スーパーバイザー:「あなたはなぜそれがいけないことだと思うのですか?」
考えさせる力をつける。慰めていけないと思っていたら、それは間違い。正してあげる必要がある。でも、答えをいうのではない。どうして、慰めるのがよくないのかを改めて考えさせることが何よりも大切。


⇒⇒⇒スーパーバイズの基本は「投げかけ」なのです。理路整然と答えをいって「すっきり」させることが目的なのではありません。いろいろな質問、投げかけをすることにより、さらにスーパーバイザーの中に「もやもや」を生み、その中から自分で何かをつかみとらせようとするのです。それでなければ本当の「すっきり」にはたどり着けません。

思いやりとは、相手の存在を考えること。存在に思いをはせること。その方法は人によっても違う。そして、カウンセラーとしての役割を発揮するためにどう行動するかが大切。

⇒⇒⇒「存在に思いをはせる」、素敵な言葉です。よいカウンセリングをしようとすると、実は思いは相手ではなく、自分に向かってしまいます。よいカウンセリングをすることを考えるよりも、相手の存在に思いをはせることをまず考えてみたいと思います。

自分に気付く力をつける。自分に気付くことが大事。能力のレベル感にとらわれずに、自分に突き付けた時に自分ができているかどうかがわかったということ大切。自分が日頃できていないことに気付くことがまさにセルフアセスメントのポイント。いろんなレベルがある。人と比較してもあまり意味がない。自分の過去とくらべてどうかが大切。ただし、自己評価が高いだけだと、思いあがった人の可能性が高い。

⇒⇒⇒これはアセスメント全体について話された言葉です。


《もやもや② 深刻な状況にある人にどのように思いやればいいのか》

【渡辺先生のスーパービジョン】 「⇒⇒⇒」以下は私のコメントです。

この人は深刻な状況にあるんだな。と感じただけで、既に思いやることができている。自分は全能ではないので、私にできることは何なのかを考えればいい。

⇒⇒⇒深刻な状況にあるんだなと思った瞬間に「どうしよう、どうしよう」と意識が自分に向いてしまいます。「全能ではないので、私にできることは何かを考えればいい」のはわかるのですが、「私になんか何もできないんじゃないか」という不安と怖れに勝てるかどうかです。

深刻には客観的尺度はない。心理的・個人的な尺度。変に客観的してしまうことは、思いやりの気持ちを損なう可能性がある。⇒⇒⇒なるほど、です。

思いやりだけで今日はお終いになってしまいました。数日間、これ続けます。純粋に自分のために。

《2010年8月7日》 午前中だけ休日出勤して、午後はgcdfのクラス・クライアント役です。一生懸命でなかなかよいクラスでした。こちらも初心に戻ります。


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