人事の書棚から100-103
めずらしく2日続けてやります。「人事の書棚から」。
気づいてみたら、100冊目ですねぇ。書き始めた動機は5月5日か昨日のブログをみていただければと思いますが、今日は100冊を記念して、過去に私が書いたことのある書評で選んだ本特集です。といっても、4回しか書いたことないのですけど…。

人事の書棚から:100 「人勢塾~ポジティブ心理学が人と組織を変える」

JMAMの「人材教育」2010年7月号。タイトルは「人事担当者を応援するポジティブ心理学の勧め」

金井壽宏先生の本です。テーマはポジティブ心理学。金井先生が一般企業の人事担当者を集めて開塾された「第1期人勢塾」の記録でもあります。ポジティブ心理学を人事と組織に応用することを目指されているのだとひしひしと感じます。そして、ポジティブ心理学を人事担当者の応援隊として、私たちに提供してくださろうとされています。書評冒頭に紹介した金井ゼミ生の「応援団には応援団がいない」という話にはちょっとぐっときます。そんな流れの中から、人事の役割の本質を考えてみた書評です。で、詳しくはバックナンバーを。

「人勢塾」 ポジティブ心理学が人と組織を鍛える「人勢塾」 ポジティブ心理学が人と組織を鍛える
(2010/04/05)
金井 壽宏

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人事の書棚から:101 「自分ごとだと人は動く」

JMAMの「人材教育」2010年3月号。タイトルは「シャインにスルーされない情報提供を行うには」

私は人事の世界には「3大思考停止ワード」というのがあると常々いっています。それは「マネジメント」「リーダーシップ」「コミュニケーション」の3つのカタカナ日本語です。これらの言葉が出てきた時には注意しなければいけません。たいていの場合、解決に近づくことはありません。「うん、それはマネジメントの問題だよね」「やっぱりリーダーシップが大切だね」「これからはコミュニケーションを良くしていきましょう」、これで何か解決するでしょうか。。
博報堂がまとめている本書は、広報・マーケティングの視点からコミュニケーションを取り扱っています。ある意味、彼らはこの道に専門家です。情報の99%がスルーされている現実を指摘した上で、スルーされない情報のためのキーワードとして「自分ごと」という概念を提示しています。「自分ごと」を訴求することの本質は、単に自分と関係があると認識させるだけではなく、情報の受け手に何らかの共感をもたらし、情報の受け手自身が他者とシェアしたいと思う、そんなレベルまでを意識する必要があります。そして「自分ごと」として情報を受けた受け手は、他者に積極的に情報を伝えようとさえします。そう、受け手が同時に情報の発信者にもなるのが今です。ということで、詳しくはバックナンバーを。

「自分ごと」だと人は動く「自分ごと」だと人は動く
(2009/11/28)
博報堂DYグループエンゲージメント研究会

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人事の書棚から:102 「社長が変われば会社は変わる!」

リクルートの「Works」93月号。タイトルは「役割や場が人材を作る、優秀な人材を埋もれされていないか」

「Works」の書評はインタビュー形式でしたのでとても楽でした。しかも、この雑誌の編集・ライターは皆様、優秀。上がってきた原稿を見て、いじりたくなることは過去に一度ありません。さて、紹介した本の著者は石渡美奈、ホッピービバレッジの三代目社長「ホッピーみーな」です。彼女が新入社員で某食品メーカーに入社した時期に、彼女の退職まで私が上司というか先輩というかという立場でした。いわゆる一般職で就職した彼女が、伝統企業の社長になるまでの姿を観ていると、まさに役割や場が(そして試練と仲間が)人を創るんだということが実感させられます。
実はこの書評の取材を受けたのは、転職した直後。改めて以前いた企業にいたメンバーの多くの基礎的優秀さを感じるとともに、大企業ではかえってそれを活かすだけの場が(特に若いうちは)与えられていないことが、日本の損失だと感じていたことを思い出します。大手・中小入り乱れての人材のダイナミックな行き来が日本の活力をきっと生むのでしょうが。そんな思いもあってのタイトルです。

「Works」は全バックナンバーをWEBで公開していますので、「Works」サイトから全文が見れますよ。

社長が変われば会社は変わる! ホッピー三代目、跡取り娘の体当たり経営改革社長が変われば会社は変わる! ホッピー三代目、跡取り娘の体当たり経営改革
(2007/09/14)
石渡美奈

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人事の書棚から:103 「アンドロイドは電気羊の夢をみるか」

産労総合研究所「企業と人材」2008年8月5・20日号。

ここの書評は「座右の名著」というタイトルです。編集者からのオーダーは「今回はなるべく変わった本を選んでいただいて結構です」。私:「じゃあ小説でもいいですか」。編集者:「ぜんぜん構いません」。私:「じゃあSFでいいですか。アンドロイドとか電気羊とか出てくる奴なんですが」。編集者:「人事系の人が読むことさえご理解いただければ………」。という感じで決まりました。
私の一番好きな作家であるフィリップ・K・ディックの代表作の1つです。映画「ブレードランナー」の原作としても知られています。何が真実であるのかは、ある意味では相対的な問題であり、常に真実らしき現実を疑え、こんな叫びがディック作品の根底からは常に聞こえてきます。疑うという能力は、ビジネスパーソンにとってもっとも大切なこと。これをせずにはやりの人事制度をコンサル主導で入れた人事パーソンがいれば、それは罪なことでしかありませんね。プロとしての職業倫理を守れてもいないといえます。久しぶりに読み直したら、この書評、とてもいいこと書いているように感じたので、バックナンバーを会社でお持ちの方、是非、ご一読ください。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
(1977/03/01)
フィリップ・K・ディック

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《2010年8月17日》 で、「人材教育」の11月号の書評が回ってくるのですが、ちょっと変化球で行こうがどうか迷ってます。


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