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社会的手抜き
キャリアカウンセリング協会のキャリアアドバイザー養成講座の先週分の復習です。

先週は産業組織心理学の面からのアプローチで、東京国際大学の角山先生が終日、講義をされました。仕事の面でも気づきのある1日でした。

で、今日はその中で「社会的手抜き」について。
聞いたことがありますか、この言葉。

集団の中での没個性化が起こり、個人の責任が拡散されてしまうことによって発生するいわゆる手抜きのことですが、「どうせ自分がひとりくらいやらなくても、誰かがやってくれるだろう」という「free rider効果」と、「他人の分まで自分がやるのは嫌だ。皆がやらないなら自分もやらない」という「sucker効果」が代表例とのことです。ありますよね、こういうの。。

大勢の会議で安心して居眠りをしている人なんかまさにこれですね。ぶら下がり社員なんてのも、これだといえるかもしれません。国民年金を払わないなんてのも、入るのかもしれませんね。

で、「社会的手抜き」の原因って何でしょうか。

・結果や責任が個人的に問われない
・仕事の役割や意義が明確にされていない
・決まり切った手順で創意工夫の余地がない

と整理されるとのことです。なるほどですね。これは、組織的な取り組みで発生を抑えられる可能性がありそうです。

「社会的手抜き」を防止するためには、少なくとも以下の工夫が必要そうです。

・誰かが仕事をきちんと見ている
・あなたの仕事は重要な仕事だということをきちんと伝えている

「社会的手抜き」を発生させないことは、組織生産性の向上に間違いなく寄与しますし、「社会的手抜き」を放置すると真面目にやっている人のモチベーションに影響を与えます。ただし、たちが悪いのは「社会的手抜き」を実行している人たちの多くに、おそらくは自覚がないことです。逆に妙な権利意識や、被害者意識を持っている人が結構いるような気がします。

《2010年8月28日》 今日は終日、社内研修。選択心理学をベースにおいた新任マネージャー向けの研修です。なかなかフィットする講師で、結構いい感じです。この「結構いい感じ」という曖昧な総括がいけないんですよね。


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【2010/08/28 23:00】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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